2022 Fiscal Year Research-status Report
動画投稿や生配信等の適切な利用を促すためのアニメーション教材の開発と展開
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21K02474
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Research Institution | Kyoei University |
Principal Investigator |
伊藤 大河 共栄大学, 国際経営学部, 准教授 (40735073)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | SNS / インターネット / スマートフォン |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に実施した大学生および中学生に対する実態調査の結果を受け、2022年4月に小学5年生54名を対象にスマートフォン・SNS等の利用実態について追加で調査を実施した。その結果,約6割の児童が自分のスマートフォンを持っていると回答した。スマートフォンを介したインターネットの利用内容では、YouTubeが最も多く約45%であった。SNS等に関しては、LINEを使ったことのある児童は約70%、InstagramとTwitterは共に約15%であった。1日のゲームの実施時間については、30分~2時間と4時間以上の2つのピークがあることが示された。また、2022年7月には、小学5年生81名と6年生77名の計158名を対象に「ICTリテラシー教室」を開催し,子どもたちをインターネットの利用に関する授業を実施した。この授業のねらいは、「オンラインゲームやSNSを利用する上で気を付けなければならないことを十分に理解し、普段の生活で実践でき、周囲に説明できるようにすること」と設定した。授業の実施前後で調査を行った結果、「ネットゲームで遊ぶ時に気を付ければよい点を説明できるか」、「SNS等は怖いと思うか」、「SNS等の利用で気を付ければよい点を説明できるか」の項目で有意差が見られた。前年度に実施した実態調査や、今年度に追加で実施した実態調査の結果から、SNS等を利用した動画投稿や生配信等の適切な利用を促すための教育を適切に実施する必要性が示された。この結果については、紀要論文として報告している。 教材開発については、特に中高生の動画配信に着目し,アニメーションを活用したe-learning教材の2作目の制作に向けてシナリオを制作した。次年度にアニメーション教材を制作する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度の実態調査の結果を受けて、今年度は小学生に対する実態調査を追加で実施した。また、前年度の実態調査の分析に時間を要したこともあり、今年度中に制作予定であったアニメーション教材はシナリオ制作までに留まっている。 以上のような状況であることから、やや遅れていると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
主に中高生を対象に、SNSに画像と動画をアップするときに気を付けることを学習させるためのアニメーションを活用したe-learning教材の2作目を制作する。そして、このe-learning教材を活用した授業実践を中学校や高等学校で実施する予定である。また、小学生を対象としたアニメーションを活用したe-learning教材の開発も検討している。 開発したe-learning教材については、授業実践による教育効果が確認され次第、公開していく予定である。
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Causes of Carryover |
教材開発において2本のe-learning教材する予定だったが、実態調査の分析に時間を要したことや、追加の実態調査を実施したことにより、e-learning教材1本も開発できなかったため、差額が生じた。
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Research Products
(2 results)