2022 Fiscal Year Research-status Report
教育課程におけるESD実践に関する研究―ESDカレンダーの比較を通して―
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21K02479
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Research Institution | Soai University |
Principal Investigator |
後藤田 洋介 相愛大学, 人間発達学部, 講師 (40826319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 晋也 大分大学, 教育学部, 准教授 (10901564)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | ESD / ESDカレンダー / 年間指導計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学校でのESD(持続可能な開発のための教育)推進のための手立ての一つである、ESDカレンダーと呼ばれる年間指導計画について、その収集及び分析を行っている。ESDカレンダーは、ESDと関連する各学年で学ぶ教科の学習内容を抽出・関係付けた年間指導計画のことを指し、ESDに取り組んでいる学校・教育委員会等で作成・運用されてきた。 本研究の目的は、ESDカレンダーの収集及び分析、また、学校・教育委員会等のESDカレンダー作成者へのインタビューを通して、学校の教育課程におけるESD実践の位置づけについて明らかにするとともに、ESDに関係した年間指導計画の実践事例集を作成することを目的としている。そこで、①文献等で公開されているESDカレンダーの収集、②ESDに取り組んでいる学校・教育委員会等へのインタビュー調査の実施を、研究開始当初に計画した。 2022年度は、2021年度に引き続き、文献等での調査を行うとともに、ESD実践に関連した年間指導計画を広く調査することとした。 ESDに取り組んでいる学校・教育委員会等へのインタビューについては、新型コロナウイルス感染症等の影響により、調査をすることができなかった。 ESDを実践している学校では、ESDカレンダーに限らず、ESDに関連した年間指導計画を作成している学校もあり、それらを含める形で、ESDに関連した年間指導計画の収集・分析を実施していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究遂行にあたり、学校や教育委員会などへのインタビューを予定していたが、新型コロナウイルス感染症等の影響によりインタビュー調査の計画をすることが難しく、研究開始当初の計画通りに実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は引き続き、文献等での調査を進めるとともに、ESDを実践している学校ホームページでの公開状況の調査や、学校及び教育委員会へのインタビュー調査の計画を行う。また、インタビュー調査に合わせて、各学校・教育委員会での取り組みを調査できる方法について検討を行う。
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Causes of Carryover |
本研究では、各学校で作成されたESDカレンダーの収集と、作成者へのインタビュー及び学会発表のための旅費での支出を予定していたが、新型コロナウイルス感染症のため、インタビュー調査の実施ができず、それに伴い研究成果を得ることができなかった。次年度以降は調査方法の再検討を行うとともに、研究経費の内訳を見直し、計画的な経費の執行を行いたいと考えている。
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