2021 Fiscal Year Research-status Report
オンライン授業におけるICT活用指導技術の習得・運用・評価に関する基礎的研究
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21K02498
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
井上 次夫 高知県立大学, 文化学部, 教授 (30342463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 雄一 筑波大学, 人文社会系, 教授 (70280352)
中村 篤人 奈良工業高等専門学校, 電子制御工学科, 准教授 (80619867)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | オンライン授業 / ICT活用 / 指導技術 / 中等国語科 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、今後、学校教育において重要度が高まるオンライン授業におけるICT指導技術の習得・運用・評価の内容・方法はどうあるべきかを明らかにすることを目的とする。 具体的には、中等教育における特に国語科の同時双方向型オンライン授業を中心に、現在の対面授業の状況を踏まえながら、新型コロナ禍の影響、デジタル社会の到来を契機に、今後、オンライン授業に必要となる新たな指導技術の具体的内容、その習得・運用・評価の在り方を明らかにする。そのために、ICT指導技術の習得過程・運用法、学習状況といった一連のプロセスを可視化可能なオンライン授業に着眼し、それら教師及び教職課程の学生が実践した国語授業録画の分析を行う。そして、国語科の文法・説話・故事成語を教材とする教師のためのICT指導技術習得用Web教材を開発し、評価を行う。 令和3年度は、オンライン授業で対象とする文法・説話・故事成語の指導に関して、対面授業で行われた学習指導案、授業記録・動画、関係文献の収集対象の調査、今後の収集計画を立案し、準備を行ったうえで、収集を始めた。また、これまでに研究代表者が行った2大学でのオンライン授業動画に加えて新たなオンライン授業の動画を録画、収集した。一方、教職課程の学生が行った中学校国語教材のオンライン授業動画について言語表現面、ICT操作面から分析を開始した。 それから、新型コロナ禍におけるオンライン授業の知見、今後の対面授業とオンライン授業とのあり方についての考察について学内外の研究会等で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、オンライン授業動画を主要な研究データとするが、新型コロナ禍でオンライン授業が行われたため、教員による授業及び教職課程の学生による模擬授業など一定数の動画の収集が進んでいる。また、対面授業とオンライン授業というハイブリッド型授業におけるオンライン授業の位置付けとあり方を明確にすべく考察を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
対面授業で扱われた文法・説話・故事成語の学習指導における学習目標・指導内容・指導方法、指導技術に関する整理を行う。そして、そこで用いられている指導技術について分析・類型化を行う。そのうえで、オンライン授業でのそれらの学習指導に適切・有効な指導技術とは何かを明らかにする。
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Causes of Carryover |
研究分担者に対し会議のための旅費配分を予定していたが、新型コロナ禍の影響で実施できず、次年度に繰り越したため。
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