• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Annual Research Report

教師が日常的に活用できる高校生の「かかわりの力」育成プログラム開発

Research Project

Project/Area Number 21K02559
Research InstitutionMeijo University

Principal Investigator

曽山 和彦  名城大学, その他部局等, 教授 (50454418)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords学校不適応予防・解決 / 短時間グループアプローチ / かかわりの力 / 自尊感情 / ソーシャルスキル / 構成的グループエンカウンター / ペア・グループ活動 / ソーシャルスキル・トレーニング
Outline of Annual Research Achievements

研究の最終年度(3年次、令和5年度)は、昨年度より対象校指定した2校(愛知県立C高校、大分県立D高校)に対して、引き続き「試行版かかわりの力育成プログラム」を実践し、質的・量的データ収集を重ねた。その結果、特にD高校の実践が全校体制として整い、生徒の学校適応状況が良好であることが明らかになったことから、これまでに収集した対象校(D校を除く3校)データと比較・分析を行った。本研究の目的は、教師が日常的に活用できる「高等学校版かかわりの力育成プログラム」の開発であり、既に開発済みの「小中学校版」プログラム同様、「週1回10分の短時間グループアプローチ(○○タイム)」「各教科等における『ペア・グループ対話』(○○トーク)」の2本柱を想定し、研究実践を行ってきた。対象校の教師から挙がった声として多かったのは「実施時間確保の難しさ」である。この声に最も効果的に応える形を生み出したのはD校である。D校は「月2回、水曜日の清掃をカットし、その時間に○○タイムを実施する」という方策が奏功し、生徒の学校適応状況も実践進行に伴いプラス変容を示した(客観指標としてアンケートQ-U活用)。D校の実践とその成果については日本教育心理学会におけるポスター発表(2023.2024)、単著:「超多忙でも実践できる!スリンプル・プログラム~週1回10分間の『○○タイム』で『かかわりの力』を育てる」(ほんの森出版.2023)、名城大学教職センター紀要第21巻(2024)にて紹介した。3年間に及ぶ対象校の協力があったからこそ「高等学校版かかわりの力育成プログラム」の一つのモデルを構築することができたと考えている。コロナ禍を経て、生徒の不適応状況が悪化の一途をたどる学校現場の状況において、本研究の成果である「かかわりの力育成プログラム」は生徒支援の具体方策の一つになるのではないかと考えられる。

  • Research Products

    (3 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) Presentation (1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 高等学校における短時間グループアプローチの実践2024

    • Author(s)
      曽山和彦
    • Journal Title

      教職センター紀要

      Volume: 21 Pages: 75-85

  • [Presentation] 高等学校における短時間グループアプローチ実践~実施校・未実施校の比較2023

    • Author(s)
      曽山和彦
    • Organizer
      日本教育心理学会
  • [Book] 超多忙でも実践できる! スリンプル(スリム&シンプル)・プログラムー 週1回10分の「◯◯タイム」で「かかわりの力」を育てる2023

    • Author(s)
      曽山和彦
    • Total Pages
      152
    • Publisher
      ほんの森出版
    • ISBN
      4866141336

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi