2022 Fiscal Year Research-status Report
義務教育学校設立期における小学校文化と中学校文化の融合と創発に関する研究
Project/Area Number |
21K02567
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
田仲 誠祐 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (50760881)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 信 秋田大学, 教育学研究科, 教授 (10826647)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 連携教育 / 義務教育学校 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,義務教育学校と併設型小中一貫型小学校・中学校のもつ学校文化について,教員等の意識の点からその特徴を明らかにするものである。また,義務教育学校の開校時およびその後の教職員の意識の変容等を縦断的に把握し,新たな学校組織文化の生成過程と,各時期において重要な影響を与える要因を明らかにし,学校軽々改善の知見を得ることを目指している。 令和3・4年度は新型感染ウィルスの影響で,県外の学校の視察等を行うことができなかったため,県内の学校を訪問し聞き取り調査を中心にデータを蓄積している。県内で最初に開設された義務教育学校の教育長,歴代の校長へのインタビューからは,開校時においては必ずしも当初意図した成果を得ることができず,保護者や後期課程の子どもから肯定的が評価少なかったことが示された。その後の取組によって2年目以降,様々な点で改善がみられるようになるが,その要因としていくつなの重要なポイントが示唆されており,契機や経過も含め,次年度も継続的に調査をする予定である。保護者や子どもの意識の改善が急速に進んだ一方,教職員の意識は人事異動等の影響もあり,小学校・中学校文化の克服がやや鈍い傾向であるという課題についてはさらに調査をする予定である。 秋田県では令和5年度に,新たに2校の義務教育学校が開設され計3校となる。令和5年度開講予定のK市の教育長からは,設立の趣旨,準備段階の取組,1年目の計画等について聞き取り調査をしており,それらを踏まえ,次年度,当該校の校長,教職員に聞き取り調査を行うこととしている。 また,長年,小中連携教育で成果を上げてきている小学校・中学校の教職員に質問紙調査を行い,連携教育についての効果,推進上困難な点等について分析いているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルスのため2年間,学校視察や訪問調査をすることができなかったことが最大の理由である。研究の初期段階で県外の自治体,学校等の視察を行う予定であったが実施てきていない。 この期間,実施する予定であった質問調査については,人事異動等により,調査に応じていただけないケースがあり,令和4年度は併設型小中一貫型小学校・中学校においてのみ実施している。 聞き取り調査も幅広く実施することが困難で,当該地区の教育長,学校長等に対して実施した。聞き取りを通してそれぞれの概要等については把握することはできており,次年度,さらに幅広く調査を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
県外の義務教育学校の状況を把握することが必要であり,令和5年度に,2地区程度を調査研究する。県内学校においては,新型感染ウイルスのため当初意図した調査が実施できていない状況であるため,義務教育学校として開校して5年になるI校に,各教員の質問し調査,聞き取り調査に協力していただく予定である。また,令和5年度に開校する義務教育学校に対しても,改めて研究調査への協力体制を構築し直す必要がある。
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Causes of Carryover |
新型感染ウイルスにより,県外学校の視察ができなかったため,次年度に実施したい。また,調査,分析に必要な機器も未購入であり,次年度執行の予定である。
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