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2021 Fiscal Year Research-status Report

SDGs11とまちづくり学習 -持続可能なまちづくりに向けてー

Research Project

Project/Area Number 21K02596
Research InstitutionUtsunomiya Kyowa University

Principal Investigator

陣内 雄次  宇都宮共和大学, シティライフ学部, 教授 (70312858)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsまちづくり / SDGs / 持続可能性 / 高等学校 / 実践プログラム / まちづくり学習
Outline of Annual Research Achievements

(1)アンケート調査の実施 高校におけるSDGsとまちづくりの学びの実態を明らかにするため、栃木県内の高校を対象にアンケート調査を実施した(74校へ配布し43校より回答)。その結果、SDGsに関する授業を実施している高校は33校(約77%)であった。「実施している」と回答した33校がSDGsを行っている教科・科目で最も多かったのは、家庭科の48件、次いで総合的な探求の時間19件、現代社会9件などであった(一つの教科・科目で複数の授業を実践している場合は、その授業を一件としてカウントした)。家庭科は、衣食住の他に、福祉、環境、ジェンダーなど学び、住領域には「まちづくり」が明確に位置づけられている。そのため、SDGsと幅広く関連づけることが可能であることが48件もの実践例が挙げられた一因であると考えられる。
(2)高校生のまちづくり参画先進事例の分析  高校生のまちづくり参画が活発な栃木県K市、Y市の関係者への聞き取り調査を実施した。その結果、学校教育と地域における高校生のまちづくり活動の往還を持続可能なものにしていくには、学校と地域双方の理解、価値の共有、そして協力関係が不可欠であることが分かった。教員は数年間で他校へ異動し、生徒も就学年数が過ぎれば卒業する。このため、地域社会の中に、学校と地域をつなぐ役割を担う人材や組織が望まれる。K市の場合は、市民活動センターがその役割の一端を担っていたと推察される。一方、高校においては、教科との関連づけ(カリキュラムマネジメント)も重要となろう。例えば、総合的な探求の時間、まちづくりを学ぶ家庭科住領域、2022年度から必修となる地理総合などで、クロスカリキュラム的にSDGs11について学び、併せて地域と関わる機会を生徒全員へ提供することが期待される。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウイルス感染症のため、栃木県外における高校生によるまちづくりの先進事例調査(フィールド調査)を実施することができなかった。

Strategy for Future Research Activity

今後は、2021年度に実施したアンケート結果の分析を深めるとともに、栃木県外における高校生によるまちづくりの先進事例調査、海外の事例分析を進める。
それたの結果をもとに、SDGs11を進めるまちづくり学習のあり方と実践プログラムの検討を行う。

Causes of Carryover

新型コロナウイルス感染症のため、栃木県外でのフィールド調査を実施できなかった。今年度は、感染症の状況を見極めながら、県外でのフィールド調査に取り組みたいと考えている。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 持続可能なまちづくりのための学びに関する一考察 -SDGs11を深めるための学校や地域での取り組み-2022

    • Author(s)
      陣内雄次
    • Journal Title

      宇都宮共和大学シティライフ学研究

      Volume: 23 Pages: 37-48

URL: 

Published: 2022-12-28  

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