• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2021 Fiscal Year Research-status Report

養護教諭養成での学校看護技術におけるフィジカルアセスメント実践力育成モデルの樹立

Research Project

Project/Area Number 21K02621
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

葛西 敦子  弘前大学, 教育学部, 教授 (80185735)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 伸子  熊本大学, 大学院教育学研究科, 講師 (10226946)
山田 玲子  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10322869)
福田 博美  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90299644)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsフィジカルアセスメント / 学校看護技術 / 養護教諭養成教育 / 養護教諭
Outline of Annual Research Achievements

《計画1》本研究では、養護教諭養成で教授すべき「学校看護技術」の学習項目の「フィジカルアセスメント」教育内容のアンケートを実施した。対象は日本養護教諭養成大学協議会会員校のうちの12大学であった。その大学で「看護学」担当教員に調査を依頼した。調査方法は、「学校看護技術」の中の「フィジカルアセスメント」62項目に関して、コロナ以前の状況において教授している方法(講義・動画使用・デモンストレーション・実習・演習・臨床実習)をエクセルシートに回答してもらった。以下に結果を示す。(1)12大学中11大学が、「講義」を行っているのは62項目中35項目であり、「視診」については歯・上肢・下肢を除いたすべての部位を教授していた。(2)5大学が「動画」を使用しており、30項目あり、「胸部」が最も多かった。(3)6大学が「デモンストレーション」を実施しており、25項目あり、「腹部」の触診・聴診が最も多かった。(4)11大学が「実習」を実施しており、29項目あった。(5)「演習」を実施していたのは3大学であった。(6)3大学が「看護学」以外の授業科目で取り扱っているフィジカルアセスメントが13項目あると回答した。(7)7大学が「耳」「鼻」「歯」を「扱っていない」と回答した。以上より、養護教諭養成教育では観察の基本である「視診」が重要であることが示唆された。《計画2》養護教諭に必須なフィジカルアセスメント教育内容を明確にするため、「フィジカルアセスメント」テキストの記述内容を精査し、研究協力者間でのグループインタビュー法により、「子供の身体を観察する」フィジカルアセスメント教育内容を検証する予定であった。しかし、コロナ禍であることを考慮し、研究協力者の対面でのグループインタビュー法実施は、不適切であると判断し、次年度に延期し、研究方法等は再検討となった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

《計画2》では,養護教諭が子供の身体を観察・判断する上で必須なフィジカルアセスメント教育内容を明確にすることを目的としていた。第1段階として、《計画1》で示した「学校看護技術」の中の「フィジカルアセスメント」62項目に関する記述内容を、看護学教育で使用している「フィジカルアセスメント」の関連テキスト(マクギーのフィジカルアセスメント診断学、など)の記述内容を「視診」「触診」「聴診」等についてまとめる。第2段階として、その記述内容を養護教諭養成教育に従事している研究協力者間でグループインタビュー法を実施し、「子供の身体を観察する」フィジカルアセスメント教育内容を検証する予定であった。しかし、コロナ禍であることを考慮し、研究協力者の対面でのグループインタビュー法実施は、不適切であると判断し、令和4年度に延期し、研究方法等を再検討し、実施することとなった。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度実施できなかった《計画2:養護教諭が子供の身体を観察・判断する上で必須なフィジカルアセスメント教育内容の明確化》の実施に向け、研究方法等を再検討し実現する。
《計画3》では、養護教諭の救急処置実践事例を基盤とした「模擬事例」を作成する。方法は、養護教諭の救急処置実践事例を基に、「模擬事例」のシナリオを作成する。「模擬事例」は、小児科医の医学的知見からの指導・助言により修正を加え、作成する。《計画4》では、フィジカルアセスメント教育プログラムを立案する。本教育プログラムの授業構成は、(1)フィジカルアセスメント概論(講義)、(2)基礎編(フィジカルアセスメントの基本技術)(実習)、(3)応用編(「模擬事例」を活用したフィジカルアセスメント)(実習)で構成する。《計画3》《計画4》により、養護教諭養成で教授する学校看護技術におけるフィジカルアセスメント教育プログラムを立案する。

Causes of Carryover

コロナ禍により、参加予定であった日本学校保健学会、日本養護教諭教育学会、日本健康相談活動学会がすべて、オンライン開催となったため、計上した旅費を未使用となった。令和4年度はその未使用経費を「フィジカルアセスメント」実習に物品の購入費に当てる予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2022 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] COVID-19の流行による学校のバイタルサインの測定器具の変化 パルスオキシメータおよび非接触体温計の所持状況2022

    • Author(s)
      福田博美、小川真由子、藤井紀子、佐藤伸子、山田玲子、葛西敦子
    • Journal Title

      愛知教育大学研究報告

      Volume: 第71輯 Pages: 26-31

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 養護教諭養成大学における「学校看護技術」の教授項目調査(2)―養護教諭養成教育に必要なフィジカルアセスメント項目の検討-2021

    • Author(s)
      葛西敦子、山田玲子、佐藤伸子、福田博美
    • Organizer
      日本学校保健学会第67回学術集会
  • [Presentation] 養護教諭養成大学における「学校看護技術」の教授項目調査(1)―養護教諭養成教育に必要な看護技術項目の検討-2021

    • Author(s)
      山田玲子、葛西敦子、佐藤伸子、福田博美
    • Organizer
      日本学校保健学会第67回学術集会

URL: 

Published: 2022-12-28  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi