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2022 Fiscal Year Research-status Report

養護教諭養成での学校看護技術におけるフィジカルアセスメント実践力育成モデルの樹立

Research Project

Project/Area Number 21K02621
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

葛西 敦子  弘前大学, 教育学部, 教授 (80185735)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 伸子  熊本大学, 大学院教育学研究科, 講師 (10226946)
山田 玲子  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10322869)
福田 博美  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (90299644)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywordsフィジカルアセスメント / 学校看護技術 / 養護教諭養成教育 / 養護教諭 / 模擬事例
Outline of Annual Research Achievements

≪計画3:養護教諭の救急処置実践事例を基盤とした「模擬事例」の作成≫では、①「体調不良を訴える小学校6年生の女子(医療機関での診断:熱中症)」、②「腹痛を訴える高校2年生の女子(医療機関での診断:急性虫垂炎、腹膜炎併発)」、③「頭痛を訴える小学校2年生の女子(医療機関での診断:無菌性生髄膜炎、手足口病の不顕性感染後)」、④「昼食後に体調不良を訴える小学校2年生の女子(医療機関での診断:食物アレルギーによるアナフィラキシーショック)」の模擬事例のシナリオを作成した。
≪計画4:フィジカルアセスメント教育プログラムの立案≫では、(1)フィジカルアセスメント概論(講義),(2)基礎編(フィジカルアセスメントの基本技術)(実習),(3)応用編(「模擬事例」を活用したフィジカルアセスメント)(実習)で、授業を構成した。それを基に、学校看護学実習(大学により、「授業科目の名称」は異なる)において養護教諭養成課程学生を対象に、①、②、③の模擬事例を活用したフィジカルアセスメントによる観察・判断・救急処置を実践してもらった。「模擬事例」の実践に当たっては、ⅰ.資料の配付、ⅱ.実習の概要説明、ⅲ.ブリーフィング(事例説明)、ⅳ.養護教諭として模擬事例への対応シナリオの作成、ⅴ.「模擬事例」を活用した養護実践、ⅵ.デブリーフィング(振り返り)を展開してもらった。
また、令和3年度の≪計画2:養護教諭が子供の身体を観察・判断する上で必須なフィジカルアセスメント教育内容の明確化≫では、グループインタビュー法により、 フィジカルアセスメント教育内容の検証を実施する予定であった。しかし、コロナの感染状況から、研究協力者同士の対面でのグループインタビュー法の実施は、不可能と判断し、令和4年度に延期としたが、コロナ感染状況は収束せず、実行できなかった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

≪計画3:養護教諭の救急処置実践事例を基盤とした「模擬事例」の作成≫では、模擬事例でのシナリオを4例作成した。≪計画4:フィジカルアセスメント教育プログラムの立案≫し、学校看護学実習(大学により、「授業科目の名称」は異なる)において養護教諭養成課程学生を対象に計画3の「模擬事例」を活用した養護実践ができた。このことから、 「(2)おおむね順調に進展している。」と判断した。

Strategy for Future Research Activity

≪計画5.立案した「養護教諭養成で教授する学校看護技術におけるフィジカルアセスメント教育プログラム」の実践と評価≫は、4大学の養護教諭養成課程学生を対象に,授業「看護学実習」の中で立案した「フィジカルアセスメント教育プログラム」を講義・実習する。受講学生に,本プログラムの前後にアンケートを実施し・評価する。
研究代表者・分担者で計画5について検証し,≪計画6.養護教諭養成での学校看護技術におけるフィジカルアセスメント実践力を育成する教育モデルを完成させる。≫
そして、最終目標である「養護教諭養成での学校看護技術におけるフィジカルアセスメント実践力を育成する教育モデルを樹立」を目指す。

Causes of Carryover

本研究の研究計画調書では、毎年度学会参加と研究会議の開催を計画した。本研究が採択された平成2年は、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大し、大学の授業はリモート(オンライン)となり、感染予防対策として人と対面することのないような措置がとられた。学校看護学実習(大学により、「授業科目の名称」は異なる)は対面での技術実習がメインとなることから実施できず、フィジカルアセスメント教育に必要な物品の購入もできなかった。参加予定の学会は、中止またはリモート(オンライン)開催となった。コロナ禍であることで予算は使われず、令和3年度に繰り越しした。しかし、平成3年になっても、新型コロナウイルス感染症の感染状況は、収束するには至らなかった。令和3年12月に愛知教育大学でのフィジカルアセスメント教育(実習)の見学と研究会議、令和4年3月に広島市で開催の日本健康相談活動学会に参加し、研究会議を開催することが唯一できた。このように、研究費の差引額(残額)は、令和2・3年度に出張のための旅費、フィジカルアセスメント教育の実習に必要な物品の購入ができなかったのが大きな要因である。令和5年度は、フィジカルアセスメント教育のための実習に必要な物品を整備するため購入すること、学会に参加し各大学が実施した「模擬事例を活用したフィジカルアセスメント教育」に関する研究発表をすることなどで、予算を執行していく計画である。

  • Research Products

    (5 results)

All 2022

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (4 results)

  • [Journal Article] 養護実践における学校救急処置でのバイタルサイン観察に関する研究(第2報)2022

    • Author(s)
      山田玲子、岡田忠雄、葛西敦子、佐藤伸子、福田博美
    • Journal Title

      小児保健研究

      Volume: 81 Pages: 85~93

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 養護教諭養成課程学生へのフィジカルアセスメントの観察技術と判断に関する教育方法の検討2022

    • Author(s)
      山田玲子・葛西敦子・佐藤伸子・福田博美・岡田忠雄
    • Organizer
      日本学校保健学会第68回学術大会
  • [Presentation] 非接触体温計での体温測定の活用-発汗による影響の検討-2022

    • Author(s)
      山中結加・河合咲良・福田博美・小川真由子・山田玲子・葛西敦子・佐藤伸子
    • Organizer
      第65回東海学校保健学会
  • [Presentation] 非接触体温計での体温測定の活用-性差による影響と順応速度の検討-2022

    • Author(s)
      森愛未・福田博美・小川真由子・山田玲子・葛西敦子・佐藤伸子
    • Organizer
      第65回東海学校保健学会
  • [Presentation] 学校における手首式血圧計の活用に関する検討2022

    • Author(s)
      佐藤伸子・田上七海・大野結貴・福田博美・目黒亜香音・朝原万尋・小川真由子・山田玲子・葛西敦子
    • Organizer
      第69回日本小児保健協会学術集会

URL: 

Published: 2023-12-25  

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