2021 Fiscal Year Research-status Report
発達障害の特性のある学生のための高専版実験実習支援プログラムの開発
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21K02645
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Research Institution | Osaka Prefecture University College of Technology |
Principal Investigator |
鯵坂 誠之 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60634491)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 友美 摂南大学, 看護学部, 教授 (70434959)
中田 裕一 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (80249812)
高橋 舞 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 助教 (50862562)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 発達特性 / 実験実習 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は、発達障害の特性のある学生が抱える学校生活における困りごとを抽出するためのアンケート調査を行った。対象者は、学生本人及び保護者の同意が得られ参加を希望した学生74名である。アンケート項目は、発達特性をチェックする項目と、学校生活における困りごとをチェックする項目とした。なお、アンケート調査には、Jiメンタルヘルスプログラム(ジャパンイノベーション社)を使用している。現在までに、発達特性が50%以上となる学生の割合が比較的多い傾向が明らかとなった。また、発達特性が50%以上の学生(A群)と、50%未満の学生(B群)では、困りごとの回答に有意差が認められた。今後、さらに「実験実習」についての困りごとの具体的な内容を把握するためにA群、B群の2つの類型に対して詳細なインタビュー調査を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、アンケート調査により実験実習における困りごとが、学校生活においてどの程度の比重を占めているかが明らかになっており、これを踏まえて、今後より詳細なインタビュー調査を進めている。また、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の関係から、海外渡航が困難なため、現在、先進地事例先との遠隔ヒアリングを連絡・調整している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、実験実習による困りごとを整理するとともに、空間提案が可能な内容を3Dモデル化する。次に、その空間モデルを利用して質問紙調査を行う。これにより、ユニバーサルデザインの視点から誰もが分かりやすく使いやすい環境整備につながる実験実習の支援の項目を検討する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の関係から先進地事例の分析を次年度の作業に回したため。次年度は遠隔ヒアリングのための通信機材の購入等を行う計画である。
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