2021 Fiscal Year Research-status Report
正課授業のPBLに有機的に正課外活動を連結させる教育プログラムの開発と実践
Project/Area Number |
21K02677
|
Research Institution | International College of Technology, Kanazawa |
Principal Investigator |
小高 有普 国際高等専門学校, グローバル情報学科, 教授 (70636670)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹俣 一也 金沢工業大学, 教育支援機構, 教授 (50167491)
南出 章幸 国際高等専門学校, 電気電子工学科, 教授 (20259849)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 工学教育 / 正課外活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
高専や大学では正課授業において高次アクティブラーニングとして授業にPBLが導入されている。PBLでは地域課題をテーマに取り組むことも多く、それをきっかけに学生は放課後や週末の空き時間に地域の活動に参加したりする。 本研究ではこの正課授業と正課外活動を有機的に連結させた教育プログラムを開発する。正課外活動では社会との接点も多く、その経験が正課授業における学生プロジェクトに生かされ、正課授業の活性化が期待できる。また、学生がこの一連のプロジェクト活動を自分以外の人に説明するための仕組みについても検討する。 2021年度は正課授業と正課外活動の関連性を調査し、この両者を連結させた場合の有効性について検討した。今年度は国内外で実施可能な正課外活動を対象に科学技術コミュニケーションの促進に関連するものを調査してきた。特に正課授業との連結させることで相乗効果が期待できるものについて重点的に調査してきた。ものづくり系やデータサイエンス系の正課外活動におけるプロジェクトが学生の正課授業と連結可能のようである。特に科学技術コミュニケーションの促進にデータサイエンスの要素や宇宙についての話題を導入することについては、正課外活動として科学講座を運営した場合などに受講生などから継続の要望が多いことが分かった。人工知能による画像認識に関する講座は中高生の興味を引くことも分かった。さらに、正課授業と正課外活動をショーケースポートフォリオとしてまとめる場合の問題点についても検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
正課外活動として有効であると思われる高校生や中学生を対象としたデータサイエンス講座を複数回実施できているためである。また、学生の遠隔授業での体験が正課外活動にも生かされている点も研究の進展を順調にしている。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の予定どおりに推進する。次年度は前年度に引き続き、科学技術コミュニケーションの促進を中心にした正課授業と正課外活動との連結について調査し、その結果に基づき実践プログラムを検討する。 また、この一連のプロジェクトの成果物を遠方の学校との交流に活用できないか、もしくはものづくり系のプロジェクトにおける中間成果物を対面もしくは遠隔による交流に活用できないかについて調査・検討する。 さらに前年度に引き続き科学技術コミュニケーションの促進にデータサイエンスの要素や宇宙についての話題を地域課題に反映させることについて検討する。加えて、正課授業と正課外活動をまとめたポートフォリオについて引き続き検討する。
|
Causes of Carryover |
今年度は新型コロナ禍であったため、研究調査については研究代表者および2名の研究分担者が所属するそれぞれの教育機関の近郊地域において実施していた。次年度は今年度自粛していた調査を国外も視野に入れて推進していくので、担当する研究分担者に当該助成金を旅費として当てる。 また、研究分担者が発注していたIT関連機器が世界的な部品不足から納品が遅れていたが、それについても翌年度早々に納品されるので、当該助成金と次年度助成金を消耗品費として当てる。 さらに、今年度において自粛していた開発中の教育プログラムの検証実験ついては次年度において進めていくので、その実験について発生する人件費・謝金についても当該助成金と次年度助成金を当てていく。
|