2023 Fiscal Year Annual Research Report
正課授業のPBLに有機的に正課外活動を連結させる教育プログラムの開発と実践
Project/Area Number |
21K02677
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Research Institution | International College of Technology, Kanazawa |
Principal Investigator |
小高 有普 国際高等専門学校, 国際理工学科, 教授 (70636670)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹俣 一也 金沢工業大学, 教育支援機構, 教授 (50167491)
南出 章幸 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (20259849)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 工学教育 / 正課外活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
高専や大学では正課授業において高次アクティブラーニングとして授業にPBLが導入されている。PBLでは地域課題をテーマに取り組むことも多く、それをきっかけに学生は放課後や週末の空き時間に地域の活動に参加したりする。 本研究ではこの正課授業と正課外活動を有機的に連結させた教育プログラムを開発する。正課外活動では社会との接点も多く、その経験が正課授業における学生プロジェクトに生かされ、正課授業の活性化が期待できる。 本研究では正課授業と正課外活動の関連性を調査し、この両者を連結させた場合の有効性について検討した。地域に根付いている科学館等において実施可能な正課外活動を対象に科学技術コミュニケーションの促進に関連するものを調査した。特に正課外活動として科学系講座、特にデータサイエンスやAIの要素を含む講座を実施した場合、受講生などから実施継続の要望が多いことが分かった。科学館での講座においても人工知能による画像認識に関する講座は中高生の興味を引くことも分かった。また、惑星探査の話題にも関心があり、国立天文台4次元宇宙プロジェクトのコンテンツは中高生の興味を引くことも分かった。 そこで、国立天文台4次元宇宙プロジェクトのコンテンツを立体視モードで正課外活動において活用できないかを検討した。市販の3D投影装置および専用スクリーンは高価であるため、これらについては自作した。本投影システムおよび専用スクリーンは学生が負担なく持ち運びができるようにモバイル性を重視した設計にした。本投影システムのモバイル性が高い特性によって、本投影システムは中高生の部活動の場や地域交流の場に容易に持ち込むことができ、学生と中高生・一般の方々との円滑な交流を促進し高次アクティブラーニングのための教育プログラム実践を支援できる。
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