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2021 Fiscal Year Research-status Report

盲児のためのVRによる基礎歩行支援システムの構築

Research Project

Project/Area Number 21K02730
Research InstitutionKanazawa University

Principal Investigator

下村 有子  金沢大学, 設計製造技術研究所, 研究協力員 (70171006)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 和田 紘樹  金城大学短期大学部, 美術学科, 講師 (00450007)
浅川 直紀  金沢大学, 設計製造技術研究所, 教授 (50231874)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords盲児の歩行支援 / VRシステム / V全方向トレッドミル / VR歩行支援 / 脳内地図作成システム
Outline of Annual Research Achievements

令和3年度は、VR歩行空間地図システムの構築を行った。Unityを用いて、VR空間を製作し、歩行地図を数種類製作した。そのシステムを検証するために、回転いすを用いて、そこに座り、足踏みをすることによって仮想空間上を歩行するシステムを構築した。歩行は前進のほかに、左右曲がることができるものとし、実験被験者には口頭で地図を指示し、被験者がその頭に描いた歩行地図の通り、被験者が出発点から到着点まで歩くシステムである。右折は回転いすを右に90度回す、左折は左の回転いすを90度回すことによって体の回転を行うので、安全である。
盲児のためのシステムであるために、その実験はアイマスクをした健常者、アイマスクをした子供、視覚障害者の大人の順で行った。それぞれ安全性を考え、シートベルトで回転いすに体を密着する方法をとった。各自の脳内に歩行地図はおおむね間違いなく作られ、歩行ができた。そのうえで、街中に存在する音響を追加した。例えば、自動車の音、音響信号機の音、川の流れる音、子どもの遊ぶ声、自動ドアの音や案内音声である。また実際の音のように、右から左に動く自動車音や、前から後ろに動く自動車音、公園に近づくと大きくなる子供の声など、目が見えなくても音だけで歩行する盲人のように環境を設定した。それらの音に従って、回転いすの足踏みでVR上を歩いてもらい、これも実験で検証した。音無しの場合の実験よりも正解率は低下したが、繰り返し練習をすることにより正解率は向上するものと思われる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

この研究は、VRシステムの構築、ハードウエアであるトレッドミルの改良、トレッドミルのためのシステム構築、このシステムを用いての実験と改良である。そのうちのソフトウエアの中心となるVRシステムは、ほぼ完成した。予定通り、計画が進行している。

Strategy for Future Research Activity

椅子を用いた歩行空間システムは、令和3年度にいろいろな被験者で実験した結果、安全性が確保できた。そのため盲児を用いての実験は、令和4年度に行う予定である。
ハードウエアのトレッドミルは、令和4年度、外国から搬入できる予定となった。搬入され次第、トレッドミル用にシステムを改良する予定である。コロナによって、国内学会発表や国際学会の発表ができない、又はオンラインでの発表状況が続くが、学会発表による評価や改善策に意見も取り入れて、改良等を進めたいと思っている。

Causes of Carryover

令和3年度購入予定のトレッドミルが、コロナ禍のために、輸入が遅れ、令和3年度中に購入されなかった。しかし、令和4年4月中に納入が行われた。研究計画としては、脳内地図の製作を先に行い、その実験を回転いすで行ったために、順調に遂行されている。令和4年度に購入支出が行われる。

  • Research Products

    (1 results)

All 2022

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 盲児のためのVRによる基礎歩行支援システムの構築2022

    • Author(s)
      関龍太朗
    • Organizer
      日本精密工学会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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