2021 Fiscal Year Research-status Report
The feelings of parents and siblings of stuttering children, and the effects of expert intervention
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21K02735
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Research Institution | Kansai Gaidai College |
Principal Investigator |
堅田 利明 関西外国語大学短期大学部, 英米語学科, 准教授 (80758029)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 調査研究の計画 / 質問紙の開発 / 学会での発表 / 共著による著書の出版 / 論文執筆 / インタビュー機材の検討・購入 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.先行研究のレビューを基に、吃音のある子どもの保護者ときょうだいへのグループ・ インタビュー調査のための質問項目を作成。また、実施計画の作成。2.先行研究のレビューを基に、吃音のある子どもの保護者ときょうだいへの質問紙調査のための質問紙の開発検討。また、実施計画を進めた。3.これまでの調査研究を基に、吃音臨床における専門家の介入意義を基幹とした臨床演習を、第9回 日本吃音・流暢性障害学会 学会企画ワークショップ 『吃音臨床講座 臨床の手引きから専門家の役割を考える』と題してしてオンラインにて実施した。研究代表者は企画・講師・ファシリテーターを担った。4.吃音のある子どものきょうだいと母親へのグループ・インタビューの研究協力者の選出等、東御市民病院リハビリテーション科(長野県)の言語聴覚士餅田亜希子氏と研究計画のための調整と打ち合わせを現地で行った。5.疾患や障害を早期から正しく伝えていくための意義とその方法について、『発達障がいの「特性」とうまく付き合うとは-自己理解と他者理解-』2022.3.(人権を考える第25号, 関西外国語大学人権思想研究所)と題して論文に著した。6.これまでの調査研究を基に、吃音のある子どもと保護者に、また、担任教師等周りにいる人達に、吃音症状の悪化予防と悪化してしまった吃音症状の軽減を目的とした介入の手立てとその実践結果をまとめ、『こどもの吃音症状を悪化させないためにできること-具体手的な支援の実践例と解説』2022.4.(海風社)を出版。吃音のある子ども・保護者・担任・校長・相談員・言語聴覚士の24名からなる協働執筆によって著した。7.対面によるグループ・インタビューを想定し、各人の音声データを収録する録音機材(オーディオインターフェース/好感度指向性マイク/ケーブル等)を検討し購入をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
吃音のある子どもの兄弟と保護者へのグループインタビューを、コロナウイルス感染予防のためにオンライン実施も計画したが、解釈学的現象学を基盤としたデーター取得のためには研究協力者の表情・しぐさ・場の空気感といった音声データ以外の詳細なデータが必要となる。 感染対策を可能な限り施し、研究協力者の理解を得ながら対面によるグループ・インタビューを再度検討し、そのための準備を進めている。実施が大幅に遅れているが、2022年度には第1回のグループ・インタビュー実施を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年6月に計画を進めているグループ・インタビューは、15×20メートルの会場において換気を徹底し、研究協力者を最大4名、調査者最大3名として、可能な限り間を空け感染対策を徹底しながらの実施を計画している。 グループ・インタビューは2時間程度を予定し、研究協力者である吃音のある子どものきょうだい4名のグループ、その後、母親4名のグループの計2回を1日で計画。その後はデータの質的分析を行う。さらに、10月にきょうだいの年齢を変えてのグループインタビューの実施を計画。両質的分析データを基に質問紙調査のための項目開発に活かす。 質問紙調査のための予備調査を本年度中に計画する。量的分析を経て本調査を計画していく。
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Causes of Carryover |
物品費については、対面によるグループインタビューのための音声録音機器一式(オーディオインターフェース・マイク・接続ケーブル等)の購入のため。旅費は、東御市民病院(長野県)リハビリテーション科までの往復切符代。インタビュー会場と環境の確認および研究協力者の人選等について討議した。本年度は、音声データの逐語記録化のためのアプリケーション・統計用アプリケーション・大型画面のPC・プリンターの購入を予定している。
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