2021 Fiscal Year Research-status Report
視覚障害者のためのスピーカアレイを用いた音の動きによる情報補完
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21K02745
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
森 雄一郎 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 准教授 (50274361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 昇 富山県立大学, 工学部, 教授 (50236197)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 視覚障害者支援 / 感覚代行 / スピーカアレイ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的である,スピーカアレイを用いた視覚的情報の伝達において触図とは違った直感的な即時性の実現や形状の伝達,更に動的情報を表現可能とする感覚代行手法の開発を目標として研究を進めてきた.研究実施計画では初年度に,研究に用いるより高性能で高機能な新たなスピーカアレイを設計・開発する事を計画していた.現有のスピーカアレイでは実現できないより複雑な動作や高精度を実現するためのものである.以降の研究計画はそれを利用して,「2.スピーカアレイの情報伝達能力の解明」や「3.触図とスピーカアレイの相互作用の解明」へと進める計画であるが,新しく設計開発するスピーカアレイに盛り込むべき性能や要件が明らかになっていなければならず,現段階でもおおよその設計のための技術仕様は纏まっているが,より的確な装置作成の為,初年度は計画の2.に重点を置き,さらに製作に必要な機器や部品の選定,高精度な工作を達成するための設計手法の見直しや,それを操作する人員の技術向上を中心に進めた.スピーカアレイで再生する微妙な音(音量や音質)の違いが実験結果に大きく左右される傾向にあるため,充分に製作技術を高める必要があると判断したためである. 具体的には,基本的性質の解明のため,図形の形状認識に関する “提示時間と直線・曲線の認識変化実験”や“図形の角認識実験”を,音の移動感に関して時間的・空間的連続性の観点から実験を行い,認識精度の違いについて纏めた. 製作技術の向上においては,大きく回路設計と筐体設計の2点が課題であり,回路設計においてはデイジーチェーン接続した場合にも問題なく安定動作させるための設計や,個別音源,複数同時駆動を可能にする動作・回路設計を進めている.筐体設計は3Dプリンタを高精度に使いこなす技術が要求されるため,新たに購入した3Dプリンタの利用技術向上の為の試作訓練を進めているところである.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的である,スピーカアレイを用いた視覚的情報の伝達において触図とは違った直感的な即時性の実現や形状の伝達,更に動的情報を表現可能とする感覚代行手法の開発を目標として研究を進めてきた.研究実施計画では初年度に,研究に用いるより高性能で高機能な新たなスピーカアレイを設計・開発する事を計画していた.現有する従来(当研究室による製作)のスピーカアレイでは実現できないより複雑な動作や高精度を実現するためのものである.以降の研究計画はそれを利用して,「2.スピーカアレイの情報伝達能力の解明」や「3.触図とスピーカアレイの相互作用の解明」へと進める計画であるが,新しく設計開発するスピーカアレイに盛り込むべき性能や要件が明らかになっていなければならず,現段階でもおおよその設計のための技術仕様は纏まっているが,より的確な装置作成の為,初年度は計画の2.に重点を置き,さらに製作に必要な機器や部品の選定,高精度な工作を達成するための設計手法の見直しや,それを操作する人員の技術向上を中心に進めた. 当初の計画と比べると,表面的には製作が遅れているようにも見えるが,必要な製作前検証を入念に進めている状況であり,後の研究計画をより発展させるためのものであるので,問題ではなくむしろ計画が改善されている状況である.
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Strategy for Future Research Activity |
先にも述べたが,後の研究をより発展させるため,研究計画にある「2.スピーカアレイの情報伝達能力の解明」を入念に行い必要な製作前検証を着実に進め研究計画の改善を行いながら進めている.2年目の計画としては当初に掲げた,より高機能で高精度な「1.スピーカアレイ装置の開発」を中心に計画を進めつつ,並行して「2.スピーカアレイの情報伝達能力の解明」や「3.触図とスピーカアレイの相互作用の解明」も進める予定である.
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Causes of Carryover |
コロナ禍により,当初予定の学会発表等が行えない事や,研究計画の変更(改善)に伴い,予算使用の順番等が入れ替わった事による影響であり,全体としては年度を超えて予定の支出を計画している.
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Research Products
(1 results)