2023 Fiscal Year Research-status Report
ARCS動機付モデルを活用した心身の状況に応じた個別遠隔健康支援プログラムの開発
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21K02746
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
都竹 茂樹 大阪大学, スチューデント・ライフサイクルサポートセンター, 教授 (70467869)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 斉士 放送大学, 教養学部, 准教授 (80456772)
長岡 千香子 国立情報学研究所, オープンサイエンス基盤研究センター, 特任助教 (90749839)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 遠隔保健指導 / eラーニング / トレーニング科学 / メタボリックシンドローム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では応募者が2012年より遠隔支援してきた2,000名分のデータを分析、ARCS動機付けモデルを活用して各人の行動や心身の状況に応じた、個別の健康支援策を自動選択、適切なタイミングで遠隔配信するプログラムを開発し、働く世代の生活習慣病やメンタルヘルスの発症予防・改善をめざす。初年度の2021年は、パイロットスタディとして、生活習慣病予防改善に資する食事と運動を1ヶ月間実施する遠隔のヘルスプロモーションプログラムを実施。2022年は176名(男性89名、女性87名)を対象に実施した。年齢は50歳代が最多(36.4%)、平均年齢47.6歳であった。運動継続者割合は初参加者34.0%、再参加者54.3%。1ヶ月後、腹囲は平均2.0cm(最多は腹囲が1ヶ月で2-3cm減少)であった。2023年度は2022年度までの結果を踏まえ、さらに2回実施。1回目は253名(初参加者156名、再参加者97名)、2回目は208名(初参加者130名、再参加者78名)を対象に介入した。男女比はほぼ半々。年齢層は1回目は40代(31.3%)、次いで50代(30.4%)が、2回目は50代(32.2%)、次いで40代(31.3%)と、どちらも40歳から59歳が60%を越えた。平均年齢は1回目46.1歳(男性47.4歳、女性44.7歳)、2回目46.9歳(男性46.7歳、女性46.1歳)、最少年齢は18歳、最高年齢は65歳であった。1ヶ月間実施者(1回目100名、2回目69名)の変化は、1回目が腹囲-2.4㎝、体重-1.1㎏、BMI-0.4、2回目が腹囲-3.5㎝・体重-1.4㎏・BMI-0.6であった。最終年度の2024年度は、これまでの結果をARCSモデルの観点からも分析・修正し、再度介入を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は計画通り2回の介入を実施したが、所属機関の変更などもあって若干の遅れが認められたため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度の2024年度は、これまでに実施した介入における参加者の記録表、および1ヶ月後の運動継続、食事継続にあたって実施した工夫、できなかった理由を分 析し、プログラムのさらなる改善につなげたいと考える。
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Causes of Carryover |
2023年度までの研究結果を受けて、エクササイズ実技やレクチャーの動画作成などに使用予定。
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