2021 Fiscal Year Research-status Report
SDGsの達成に向けたデザインの視座に基づく創造的課題解決型教育手法の構築
Project/Area Number |
21K02757
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
伊藤 慎一郎 京都産業大学, 情報理工学部, 講師 (60826098)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | デザイン / 創造的課題解決 / SDGs / 持続可能な開発目標 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はSDGsの達成に資する人材育成のためのデザインの視座に基づく創造的課題解決型教育手法を構築することを目的とする。本年度は、既存の社会課題解決型デザインに関する知見を収集と整理、SDGsをテーマとした市民参加型デザインワークショップの実施を行った。 SDGsに接続するデザイン学の領域として、環境的持続可能性へアプローチではサスティナブルデザイン、エコデザイン、サーキュラーデザイン、社会的基盤へのアプローチではユニバーサルデザイン、インクルーシブデザインなどがある。SDGsはこれら双方を包含するものであり、本課題の達成には諸分野の知見の統合が求められる。これらの知見を整理し、国際冊子へ執筆を行った。 次に、当初の予定通り2021年9月にSDGsをテーマとした2日間のオンライン市民参加型デザインスプリントワークショップを日本語と英語で実施した。コロナ禍の状況よりワークショップはオンライン前提で設計し、遠隔会議ツールZoom、Slack、オンラインホワイトボードツールMiroなどのツールを使用し、教育手法としてのオンラインホワイトボードツールや遠隔会議ツールを活用し利用するためのノウハウを蓄積した。本ワークショップの一連の成果は映像と冊子にまとめ公開した。2021年10月以降はユニバーサルデザインの専門家、ポスト人間中心設計の専門家との運営協力チームでワークショップの成果を振り返りつつ分析を行った。現在、この成果を踏まえ、論文投稿の準備に取り掛かっている。 一方、本年度に実施予定であった専門家へのインタビュー調査についてはコロナ禍の影響により実施が遅れているため次年度に実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度はコロナ禍の影響を多大に受けたため、予定していたインタビュー調査に遅れが出ている。一方で、SDGsをテーマとした市民参加型デザインスプリントは対面を伴わないオンライン方式での実施ができた。これにより地理的な制限のない教育手法への知見を得ることができた点においては順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度はコロナ禍の影響を多大に受けたため、インタビュー調査に遅れが出ている。 次年度は当初の予定通り、筆者が継続的に実施する国際的SDGsデザインスプリントのツールキットの教育ツール化に向けた翻訳を行う。また、SDGs市民参加型ワークショップも継続的に実施していく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により対面での調査ができず旅費は執行しなかった。次年度以降、コロナ禍の状況を加味しつつ対面調査を実施することで使用する予定である。
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[Book] 5 years of the GLOBAL GOALS JAM IMPACT REPORT2021
Author(s)
Boaz Paldi, Marco van Hout, Yanfang Zhang, Tokushu Inamu- ra, Yasuyuki Hirai, Shinichiro Ito, Sanmitra Chitte, Sanjay Gupta, Paul Bestebreurtje, Emer Beamer, Mohamed Muse Hasan, Nadim Choucair, Simona Maccagnani, Guilherme Toledo, Kelsie Stewart, Anneke van Woerden
Total Pages
172
Publisher
The Digital Society School, Amsterdam