2022 Fiscal Year Research-status Report
New design of physical-assessment online-training program for pharmacists
Project/Area Number |
21K02778
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Research Institution | Hokkaido University of Science |
Principal Investigator |
藤本 哲也 北海道科学大学, 薬学部, 講師 (90364273)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 薬剤師教育 / フィジカルアセスメント / インストラクショナルデザイン / オンライン実習 / 遠隔実習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、薬剤師に求められる地域医療能力、対人業務能力の1つであるフィジカルアセスメント能力を遠隔実習、オンライン実習で修得させることを目指して研究を遂行している。本研究の要衝である「学習プログラムの新規設計」は、学習者の背景と求められる能力に合わせて設計される必要があり、インストラクショナル・デザイン、成人学習理論に基づいて設計しながら進めている。 2022年度は参加希望薬剤師の確定より行った。新型コロナウイルス感染症の再拡大が度々生じたため、現職の薬剤師の参加数は予定数には達していないものの22名の参加を確定することができた。ただし、新型コロナウイルス感染症の影響で、参加薬剤師の日常業務が逼迫してしまい、進行が遅れてしまっている。参加が確定した薬剤師に対しては、血圧計、聴診器、パルスオキシメーターを郵送にて貸し出している。同時に2021年度に収録したフィジカルアセスメント手技の動画を提供し、1つ1つの手技を修得してもらっている。これは成人学習者であることを前提にした、各参加薬剤師のニーズに基づいての実施である。 予定していたLMSの使用が困難になってしまったため情報提供ツールや学習評価ツールが限定されてしまっているが、参加薬剤師への連絡はメールで行い、現段階では滞りなくコンタクトを取ることができている。また、アンケート調査はGoogleフォームで実施している。その調査結果については、第15回日本医療教授システム学会学術集会・総会のシンポジウムにて、一部紹介している。また、「入口を揃える」という意味での小テストはGoogleフォームで実施し、一定の知識が修得されていることは確認できている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の再拡大により、研究協力者である現役の薬剤師の業務が逼迫してしまい、本研究への参加者募集が円滑に進まなかったことが挙げられる。また、同様の理由によって、参加を決定した薬剤師であっても、本研究へ注力する時間が削られてしまい、進行が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
参加薬剤師の本研究への協力時間が依然として限られていることから、オンデマンド動画の充実化を図ることでオンライン実習強化を目指すこととした。すなわち、本研究の取り組みの改訂内容としては、遠隔でつないで「リアルタイム実習」を縮小し、時間的に余裕ができる「オンデマンド学習」を拡大することを予定している。
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Causes of Carryover |
参加薬剤師数が予定より減少していたことによる貸出物品数の減少が挙げられる。 今後、オンデマンド学習を充実化させることを通じて、現役薬剤師の負担軽減と学習内容の充実化を図る。そのため、一部物品購入に充てる予定である。
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