2022 Fiscal Year Research-status Report
視線追跡装置を用いた消化器内視鏡治療技術の可視化によるトレーニングシステム開発
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21K02785
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
前畑 忠輝 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90534199)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 博幸 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 教授 (40332910)
伊東 文生 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90223180)
矢作 直久 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (90292937)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 内視鏡的粘膜下層剥離術 / トレーニングシステム / 視線追跡装置 / MRシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
コロナ禍に伴い、当研究は密な状態での研究なため一時中断としていた。また、当初豚切除胃で内視鏡治療を行う研究であったが、その場合、場所と研究に参加できる人数に制限があった。そのため、内視鏡治療用の練習モデルを購入し、場所や時間を選ばず少人数での研究ができるように行うなど密にならないように工夫し研究を再開とした。今まで暗黙知であった熟練者の「カン・コツ」や判断基準などのマニュアル化しにくいノウハウに関して視線追跡装置を用いて技術を抽出し可視化することで熟練者と非熟練者の違いや熟練者同士の共通点などを明らかにするため、ESD熟練者および非熟練者は視線追跡装置を装着した状態で内視鏡治療用モデルに対して内視鏡治療を行い、視線計測データを抽出を行っている。現在のところ、熟練者8名、非熟練者10名の視線計測データ集積が終了した。引き続き、視線追跡装置を用いた技術抽出は順調でもうすぐデータ抽出が終了する予定である。今後はデータ集積後に熟練者と非熟練者が何を見て判断しているか視線探索を比較し相違点を見つけ、さらに熟練者の共通点を抽出し、基本的な視線の「良い動き」を定義し、内視鏡治療時に必要な要素を同定する。さらに実際に見ている内視鏡画像内にMR を用いて内視鏡治療時の研修生自身の視線とシミュレーション化された「良い動き」の視線と熟練者のデバイスの動きをオーバーレイして表示出来るようなソフトを開発していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍により昨年度研究を一時中止していたため、若干遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
感染予防のため、内視鏡治療モデルを購入し、場所や時間を選ばず少人数での研究を再開している。データ集積はもうすぐ終了し、データ解析を早い段階で行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により研究を一時中断していたため、次年度使用額が生じた。今後、遅れている研究に元々使用する予定であった実験に必要な消耗品に対して助成金を使用する予定である。
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