2022 Fiscal Year Research-status Report
Project-based Learning based on the Building of xR Learning Materials
Project/Area Number |
21K02786
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Research Institution | Niigata Institute of Technology |
Principal Investigator |
山岸 芳夫 新潟工科大学, 工学部, 教授 (60290087)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | xR / 教材開発 / プロジェクト型教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は実際にプロジェクトの運用を行い、15名のプロジェクトメンバーによって活動を行った。前期は4年生メンバーが下の学年のメンバーを教える形でスキルを継承し、後期からは全員で「仮想避難訓練システム」の構築に努めた。本学のS棟1階の教室を手分けしてモデリングし、それらを組み合わせてバーチャルなS棟1階の再現を行った。 並行して、プロジェクトメンバーである5人の4年生は卒業研究で各自のテーマに基づく教材開発に取り組んだ。今回開発を行ったのは、1.VRを用いた雪道での安全運転シミュレーション教材、2.VRを用いた立体錯視教材、3.炎色反応実験をシミュレートするVR教材、4.VRを用いたキャンピング器具の安全な操作方法を学ぶ教材 、5.VRで学ぶ電気回路の動作をシミュレートする教材の5点となる。いずれもプロジェクト活動で培ったインストラクショナルデザイン、3D モデリング、VRオーサリングのスキルを駆使して開発されており、一年半の期間の中でそれなりのコンテンツを制作できる段階にまで全員が到達したことになる。その理由としては、やはりOJT的な要素を含むプロジェクト活動によってメンバーのトレーニングに必要な期間が短縮できたことが挙げられる。よって、本プロジェクトの教育効果はかなり高かったと考えられる。なお、5人のメンバーはいずれも教育システム情報学会 全国大会で自らの取り組みについて発表を行っており、活発な質疑応答を経て自らのテーマに対する認識をより深めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は実際にプロジェクトが稼働しており、個人で5件、グループで1件の教材開発が行われた。やや数は少ないものの、約1年半の期間でそれなりのクオリティの教材開発が行えたことは本研究における一つの成果と考えられる。よって、次年度も同様の成果が期待できる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は本プロジェクトによって学んだ3年生メンバーがが4年生となって下の学年のメンバーを教育することになる。現在、プロジェクトメンバーの学生もかなり増えており、さらなる教材開発が可能になると考えられる。また、制作された教材のレビューや実運用に関する研究も進める予定であり、メンバー学生に対する教育効果の検証も今後の課題となる。
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Causes of Carryover |
初年度の未使用額が大きく、また学会発表の旅費を計上していたが、発表を行った学会の全国大会が本学で開催されたため、旅費が必要なかった。次年度は国際学会での発表を予定しており、未使用分はその旅費としての使用を予定している。
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