2021 Fiscal Year Research-status Report
Development and Evaluation of a Learning Environment for Basic University-Level Mathematics Incorporating Example-posing and Question-posing Activities
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21K02797
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
平井 佑樹 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (80640945)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 教育工学 / 学習支援システム / 科学教育 / 数学 / 作問学習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,問題や例を作ることによる学習を取り入れた学習環境を提案し,より属性(例:学部,学年)の近い学生が作成した教材を用いて学習できる環境を開発する。本学習環境を大学での基礎的な数学を学習させる場面に適用し,「学習環境導入時に学習到達度の低い学習者が既存の教科書等を用いて独学する場合と比較して,短期間で効率よく学習を進めることができるかどうか」等を解明する。具体的には,次の3段階で研究を進める([a] 本学習環境の開発および大学基礎レベルの数学で作問学習できることの確認,[b] 本学習環境の完成と本学習環境の1回目の適用と評価,[c] 本学習環境の改善と本学習環境の2回目の適用と評価)こととしていた。 令和3年度は上記[a]を行う計画を立てており,予定どおり,「問題の新規性(問題集等でも見たことがない問題か)と正確性(問題文・正答・解説に誤りがないか)」を観点とした作問学習ができることを確認する作業を行った。 具体的には,コロナ禍における本学志願者や入学者の特徴(大学入試研究ジャーナル,32)や,本研究で開発した学習環境の評価の場となる入学前教育における本学工学部学校推薦型選抜合格者の動き(教育システム情報学会誌,39(2))を踏まえつつ,令和4年度本学工学部学校推薦型選抜の合格者を対象とした入学前教育において,上記の作問学習ができることを確認した。現在はその成果をまとめ,上記[b]を実施するための準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した計画どおり進んでいるため,「おおむね順調に進展している」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実績の概要で示した[b](本学習環境の完成と本学習環境の1回目の適用と評価)を実施する。具体的には,交付申請書に記載したとおり,本学学校推薦型選抜の合格者を対象とした入学前教育の一部として開発した学習環境の評価を行い,教科書等を読むだけの場合と比較して学生全員の学習到達度が一定以上になるかどうかを確認する。
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Causes of Carryover |
当初計画で見込んだ物品購入等が不要になっため,次年度使用額が生じている。次年度使用額は令和4年度請求額と合わせて消耗品費として使用,あるいは論文投稿費として使用する予定である。
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Research Products
(6 results)