2021 Fiscal Year Research-status Report
生体情報による操船シミュレータ教育訓練の新しい指導・評価手法の開発と国際標準化
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21K02826
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
村井 康二 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (90273812)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 生体情報 / 操船 / スキル評価 / 感性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は操船シミュレータ実験を主とした実験研究から視覚情報および生体データを 用いたシミュレータ教育訓練のリアルタイムでの指導・評価の手法開発を行うことを目的としており、2021年度は操船シナリオの検討を含む各操船イベントと評価指標の応答特性の関係を検討する実験計画である。 操船シナリオの検討としては、海上衝突予防法を考慮した2体問題を基本とした。そして、操船イベント(見張り、避航、変針、速力逓減など)と評価指標である視線、心拍変動、唾液(コルチゾール)についての応答を確認し、それぞれの指標が操船者の認知・判断及び行動の関係を考察するためのデータとして有効であることを確認した。 しかし、特に唾液、深部体温についてはCOVID-19対応からデータ数をあまり獲得することはできず、さらなるデータの蓄積を必要とすることが課題となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19対応のため、実験回数を十分に獲得することができなかったが、実験計画自体は予定通りに進めることができた。COVID-19の影響を十分に考慮しつつ次年度も引き続きデータの蓄積を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究推進方策としては、研究計画とおりリアルタイムでのデータモニタリングおよび 実験から獲得された複数評価指標データを用いた評価方法の構築を行う予定である。 特に、唾液については、COVID-19の影響を十分に考慮して計測実施を検討する。
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