2023 Fiscal Year Research-status Report
生体情報による操船シミュレータ教育訓練の新しい指導・評価手法の開発と国際標準化
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21K02826
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Research Institution | Tokyo University of Marine Science and Technology |
Principal Investigator |
村井 康二 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (90273812)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 生体情報 / 操船 / スキル評価 / 感性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はシミュレータ実験を主とした実験研究から視覚情報及び生体データを用いたシミュレータ教育訓練のリアルタイムでの指導・評価の手法構築を行うことを目的としており、2023年度は実際の教育訓練現場での実験から構築した新しい指導・評価手法について検討、考察した。 前年度同様に、データモニタリングについては、データ欠損は生じるが総じて8割以上のモニタリングが実験から可能であった。また、評価方法としては視覚情報による認知・判断、心拍変動によるストレスをそれぞれ対象とした評価が被験者の主観評価と同傾向を示しており有効的である知見を得た。ただし、応答として行動解析からは特定困難なものも少数確認できたが、リアルタイムでの指導に対して大きな問題となるものではないと考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
実際の学生等を対象に実験を行うための実験実施に対する調整に困難なところも生じたが実験計画自体は予定通りに進めることができた。引き続きデータの蓄積を行いながら実船実験との差異も検討する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、研究計画とおり実際の教育訓練現場に相応する実験シナリオに対する操船実験を行い、検討した評価方法の構築を行う。また、測定データの欠損を減少させるための工夫について検討を進める予定である。
海外での実験については、COVID-19解除後の正規の教育訓練の実施復帰への対応と重複し実施調整が困難であることが見込まれているが、オンラインでの測定データに関する意見交換、検討などで対応する予定である。
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