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2023 Fiscal Year Research-status Report

Developing Basic Competencies of College Student by Performance Approach

Research Project

Project/Area Number 21K02851
Research InstitutionTokyo Seitoku University

Principal Investigator

茂呂 雄二  東京成徳大学, 応用心理学部, 教授 (50157939)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新原 将義  帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (50802211)
永岡 和香子  浜松学院大学短期大学部, その他部局等, 教授 (60461894)
北本 遼太  浜松学院大学短期大学部, その他部局等, 講師 (90896367)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywordsパフォーマンスアプローチ / 大学生低学力問題 / 形成的調査 / 心理学授業カリキュラム / パフォーマンスワークショップ
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、大学生のいわゆる “低学力”問題に対して、パフォーマンス心理学に基づいた新しい学習支援プログラムを開発し、実装し、その効果を評価・検証 する。パフォーマンス心理学を、これまで適用事例のない大学生の基礎的な学びに適用することで、知識集積型の従来のやり方ではない、新しい視点から大学生 の学力の問題にアプローチする。 それとともに、本研究で得られた経験的なデータを基にして、パフォ ーマンスの心理学の精緻化と深化を目指すものであ る。2023年度は、以下のような実績を上げることができた。①大学生の学習支援のためのパフォーマンスアプローチの理論整備と形成的調査:パフォーマンス アプローチを学習に苦戦する大学生用に改訂する作業を行っ た。従来のパフォーマンスアプローチの集約と大学生が参加できる実践レシピの開発について検討 した。②大学生を対象に、面接法で形成的調査を行い、 これまでの学習の軌跡とパフォーマンス経験事例を収集した。③ワークショップの設計と実施:少人数 ワークショップでパフォーマンス経験を付与して効果測定する方法の開発を行い実際にもワークショップを企画・運営した。 ④授業への実装:初年次「言語心理学」の授業カリキュラムを検討し、その検討に基づいて『新しい言語心理学の教科書』の編成を検討し執筆した。 ⑤このほか、パフォーマンスアプローチについて複数の研究会を実施し、パフォー マンスアプローチに基づく、新しい言語活動の開拓のメカニズムについて議論を進めた。この作業でDan Friedman (2021). Performance Activism. Palgraveを翻訳し、現在出版準備中である。⑥パフォーマンスアプローチの理論整備のために、リモートであるが、米国人研究者と国際セッションを実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

毎月のリモートでの研究打合会を実施しながら、研究を確実にすすめることができた。2つの大学で、パフォーマンス経験・学習経験に関するインタビュー調査を実施 して、データを収集した。短大生対象のアートワークショップを企画・実施することができた。パフォーマンスの重要性に目を向けることができるよう な心理学の教科書(『新しい言語心理学』)の執筆・編集を行い、24年度内に出版という段階までこぎつけた。これをもとに、初年次教育の内容をパフォーマンス心理学の視点から大きく見直すような新しい教育課程の提案をまとめた。以上のことからおおむね順調と自己評価した。

Strategy for Future Research Activity

24年度は、大学生を対象に面接法で形成的調査を追加して行い、 これま での学習の軌跡とパフォーマンス経験事例を収集し、分析を行う予定である。またワークショップの設計・実施については、少人数ワークショップによるパフォー マンス経験付与とその効果測定を追加実施する。授業への実装について、授業カリキュラムを検討に基づいて、実際に初年次向け『新しい言語心理学』を刊行出版する予定である。また、研究打合会で読み進めたDan Friedman (2021). Performance Activism. Palgraveを翻訳し、現在出版準備中である。パフォーマンス・アプローチについての理論研究もさらに進めて、リモートによる国際シンポジウムを開催する。これらの成果を、書籍化して成果発信していく。

Causes of Carryover

予定していた国際学会の多くがリモート開催と なったために、十分に海外旅費を使用することができなかった。また収集した質問紙データ・面接データを謝金を利用して整理・入力する予定であったが、質問紙調査は実施できたが面接データについては作業が遅れてしまった。次年度は、データの処理について計画通りに進めることで、予算を確実に使用して成果を上げたい。

  • Research Products

    (3 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (2 results)

  • [Journal Article] 表現活動における『社会的側面』について考えてみましょう!2023

    • Author(s)
      永岡和香子・北本遼太
    • Journal Title

      音と動きの研究

      Volume: 51 Pages: 20-23

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] パフォーマンス・アプローチ心理学:発達の意味・心のアートの意味2023

    • Author(s)
      茂呂雄二
    • Organizer
      日本発達心理学会ラウンドテーブル 3PM2-H-RT07
  • [Presentation] 状況の不確定性とパフォーマンスが作る認知の能動性2023

    • Author(s)
      茂呂雄二
    • Organizer
      日本認知科学会 OS 09

URL: 

Published: 2024-12-25  

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