2021 Fiscal Year Research-status Report
一般教育のためのデータライフサイクル体験型学習システムの開発とその効果の検証
Project/Area Number |
21K02867
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Research Institution | Takasaki University of Commerce |
Principal Investigator |
中鉢 直宏 高崎商科大学, 商学部, 講師 (90534876)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | データリテラシー / 一般情報教育 / データライフサイクル / 情報システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、学習者がデータライフサイクルをエンドユーザ、データ従事者、データサイエンティストの3役をロールプレイング形式で学ぶ学習コンテンツ及びシステムを開発することで解決することを目指す。データベースの授業においてデータ従事者とデータベース管理者の役割を3役の立場に見立てたロールプレイングを用意し、様々なシナリオのタスクを進めることによって体験型学習を行うことができるシステムを開発し、データライフサイクルの体験を通して学習者のデータに対する認識への学習効果を測定する。そして、データ主導社会で適合する意識変化をもたらすデータリテラシー教育の実践方法とその有効性を示すことを目指すことが目的である。 研究計画では、研究スケジュールとしては、研究期間を3年間で考えている。2021年度は、ロールプレイングのためのデータライフサイクルに関するシナリオ作り、学習システムの実装環境の構築、プロトタイプ版の作成を行うとしていた。シナリオは、企業やIR業務における事例を参考にストーリーを作成し、学習システムのプロトタイプ版は、RPG(WOLF RPGエディターなど)作成ツールなどを利用し、シナリオとその内容を実装し、協力学生を募り、評価改善を行う予定であった。 実際には、データライフサイクルに関する学習内容の精査、そこからのロールプレイング用のシナリオ作りや学習システムの構築準備のところで2021年度は終了してしまった。これは、想定していた以上に実際のデータに関する業務や事例などをロールプレイング可能なシナリオに落とし込むのが難しく、その実装方法を模索する必要があった。また、大学における情報教育環境の変化により、当初予定になかった一般情報教育関連の大学の状況などからデータリテラシー教育の周辺環境に関して調査を追加で行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2021年度は、ロールプレイングのためのデータライフサイクルに関するシナリオ作り、学習システムの実装環境の構築、プロトタイプ版の作成を行うとしていた。シナリオは、企業やIR業務における事例を参考にストーリーを作成し、学習システムのプロトタイプ版は、RPG(WOLF RPGエディターなど)作成ツールなどを利用し、シナリオとその内容を実装し、協力学生を募り、評価改善を行う予定であった。 2021年度は、データライフサイクルに関する学習内容の精査、そこからのロールプレイング用のシナリオ作りや学習システムの構築準備のところで終了してしまった。これは、想定していた以上に実際のデータに関する業務や事例などをロールプレイング可能なシナリオに落とし込むのが難しく、その実装方法を模索する必要があった。また、大学における情報教育環境の変化により、当初予定になかった一般情報教育関連の大学の状況などからデータリテラシー教育の周辺環境に関して調査を追加で行っていた。 また、申請者も所属が変わり、想定していた研究環境が確保できず、特に教育実践による調査を考えていた内容については実現できなかった。2022年度から現在の所属においてデータリテラシーに関する授業を担当することができるためその点は解消されることが予測される。
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Strategy for Future Research Activity |
当初ロールプレイングを実現する環境は、情報システム上に構築しようと考えていたが、シナリオ上、学習者に複雑な作業をやらせる場面や他者とのコミュニケーションを多く求める場面のロールプレイを考えた場合、それを実現させる教材は、情報システム上に開発することにこだわらず、複雑なシナリオでも柔軟に対応できるようなカードや教室環境で提供できる疑似的な状況を体験できるような教材開発の可能性を模索する。実際に様々な教材がこのような形で提供されている例もあるためそれを参考に実現することを考えている。また、データリテラシーに関する教育実践による調査および実験については現在の所属でも可能な環境を確保しつつあるためそれも解消されると考えている。 2022年度は実際に本研究で作成されたデータライフサイクルに関するロールプレイングのプロトタイプ版の教材を被験者に体験してもらい、その効果を検証することを目指す。そのためのプロトタイプ版の教材や実験計画などについて学会等で発表し、他者から意見を聞く。それを踏まえ実際に教材を形にし、それを使用した学習を教員や学生などに提供し、その評価や効果検証を行う。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響のため、学会発表について遠隔実施や調査の中止により旅費を使用しなかったためにその予定分は使用せずにそのままとなった。
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Research Products
(1 results)