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2021 Fiscal Year Research-status Report

Development of teaching materials related to observation and experiment guidance about biological science teaching for teacher training course student and teacher

Research Project

Project/Area Number 21K02882
Research InstitutionEhime University

Principal Investigator

向 平和  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (20583800)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 崇之  弘前大学, 教育学部, 准教授 (40403597)
大鹿 聖公  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50263653)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords生物教育 / 観察・実験 / 教員養成 / 教員研修 / ICT活用
Outline of Annual Research Achievements

主担当の向は,愛媛大学を事例に,生物的領域の教員養成の内容について,整理した。その結果,教員が削減されていくにつれて,教科目が一般化していき,関係の授業科目が減少していったことが明らかとなった。また,野外実習などが正課授業から研修会などの準正課の方に移行していることもわかった。これらの内容を保管するために動画教材の開発を行った。本年度は,中学校理科で実施率が高い「体細胞分裂の観察の指導」に関するものを作成した。
分担者である大鹿教授は,生物に関するSTEMやSDGs、博学連携を主題とした生物教材の開発を行うと同時に、協働やキャリアを軸とした指導法に関する研究開発を進めていった。その結果、開発した教材や指導法には主体的、対話的で深い学びを展開に一定の効果が見られることが明らかとなった。観察・実験において、ICT機器を活用することで観察・実験指導にも影響を及ぼすことが明らかとなった。また、教育大学における履修プログラムの歴史的変遷について調査を継続して実施中である。
分担者である佐藤准教授は,教材開発のための基礎研究として,購入した小・中学校理科教科書等を分析して知見を得た。具体的には,生物教育と健康教育を結びつけることにより,中学校理科「動植物の生きるしくみ」において,栄養・食生活や運動・身体活動などの題材を導入した授業を想起することができた。また,日常生活との関連性を強めることによって生物への理解を深めるために,小学校における単元のまとめの活動を考案した。たとえば,「季節と生き物の様子」では季節ごとのレポートを新聞の形式でまとめさせる活動,「人や動物の体」では肺の模型をつくって観察する活動,「人と環境」では周囲の環境を調べる活動が挙げられる。
以上の成果をもとにして,2022年度以降には実質的な教材の作成に取り組むこととする。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

パイロットケースとして,教員養成のカリキュラムに関する調査,動画教材の開発など予定通り,作成することができている。愛媛大学の事例として取り上げ,単位数,授業科目名の変化を整理した。その結果,教員削減により,一般化した授業科目名に変更していきながら,授業科目数を削減していった現状が明らかとなった。また,授業での実施が難しいものについては,準正課で補ったり,工夫が見られた。特に教員養成のカリキュラムについては,これまで報告が少なく,他大学の状況を知ることで,教員養成の高度化への応用ができることが期待される。また,分担者もそれぞれの状況に合わせて,教員養成,教員研修に活用可能な教材の開発を遂行できている。特にSDGsやICTの活用など現代的な課題にも対応できる教材開発が多くできている。ただし,海外の調査や連携については新型コロナウイルス感染症の拡大により,実施できていない。

Strategy for Future Research Activity

分担者の教員養成カリキュラムに関する調査については今年度中に完了し,まとまった報告ができるように進めていきたいと考えている。教員養成のカリキュラムについては,単科の教員養成大学と総合大学の教育学部での状況の違いについて考察を進めていきたいと考えている。さらに教職大学院との連接についても考察できるように発展させていけるとよいと考えている。また,教材開発についてはそれぞれの専門性や状況に応じて,進めていき,これらの公開方法については今年度の検討課題になると考えている。さらに,効果検証のための実践を行っていき,開発した教材のブラッシュアップを進めていく予定である。海外の調査や連携については,新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みながら,できる範囲で進めていきたいと考えている。

Causes of Carryover

今年度もコロナ禍のため,出張の旅費を執行できなかった。また,資料整理等の活動についても学生等を活用することに制限があり,執行できなかった部分があった。次年度も状況を鑑みながら,調査や学会発表に活用していく予定である。

  • Research Products

    (20 results)

All 2022 2021

All Journal Article (5 results) (of which Open Access: 5 results,  Peer Reviewed: 2 results) Presentation (15 results)

  • [Journal Article] 協働学習を導入した中学校理科カリキュラムの開発 ―対面的-積極的相互作用の活性化による効果を中心にして―2022

    • Author(s)
      野村優成 , 川瀬貴恵 , 大鹿聖公
    • Journal Title

      愛知教育大学研究報告, 教育科学編

      Volume: 71 Pages: 125-133

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Journal Article] 韓国におけるSTEAM教育の実践事例の分析 -韓国科学創意財団およびその集積した実践事例から-2022

    • Author(s)
      佐藤崇之
    • Journal Title

      弘前大学教育学部紀要

      Volume: 127 Pages: 85-90

    • Open Access
  • [Journal Article] 教員養成におけるがん教育の試み 教育学部「一貫教育・連携教育概論」における実践報告2022

    • Author(s)
      薬師神芳洋,向平和,上田敏子,隅田学,小林直人
    • Journal Title

      愛媛大学教育学部附属科学教育研究センター紀要

      Volume: 1 Pages: 11-14

    • Open Access
  • [Journal Article] 学び続ける生物教員の養成と支援のための観察・実験指導に関する教材開発 愛媛大学教育学部の生物教員養成カリキュラムとオンデマンド動画教材の試行的作成について2021

    • Author(s)
      向 平和, 大鹿 聖公, 佐藤 崇之
    • Journal Title

      日本科学教育学会年会論文集

      Volume: 45 Pages: 517-518

    • DOI

      10.14935/jssep.45.0_517

    • Open Access
  • [Journal Article] 異校種間連携を促すICTを導入した探究活動の実践的研究 -中学校第3学年理科「生物の成長と生殖」の授業において-2021

    • Author(s)
      中村依子,真木大輔,向平和
    • Journal Title

      生物教育

      Volume: 63 Pages: 30-38

    • DOI

      10.24718/jjbe.63.1_30

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 医療をテーマにしたヒトの体の理解を深める教材の開発2022

    • Author(s)
      石丸遥香,向平和,中村依子
    • Organizer
      日本生物教育学会第106回全国大会
  • [Presentation] プログラミング的思考を導入した生態系に関するシミュレーション教材の開発2022

    • Author(s)
      松本正典,向平和,中村依子
    • Organizer
      日本生物教育学会第106回全国大会
  • [Presentation] 動物園・水族館を活用した生物教材の開発 ―中学校3年進化の単元おける3D骨格標本の比較を通して―2022

    • Author(s)
      古市博之,大鹿聖公
    • Organizer
      日本生物教育学会第106回全国大会
  • [Presentation] 消化の働きを粒子の大きさで捉えることを目的とした教材の開発と実践2022

    • Author(s)
      長谷美智雄,大鹿聖公
    • Organizer
      日本生物教育学会第106回全国大会
  • [Presentation] 触覚を用いて昆虫の体のつくりを理解する模型教材の開発2022

    • Author(s)
      宮川晃大,大鹿聖公
    • Organizer
      日本生物教育学会第106回全国大会
  • [Presentation] 課題研究発表:理科教育における社会教育施設の活用に関する実践的研究2 コロナ禍における博学連携の推進と実践事例の収集 趣旨説明2021

    • Author(s)
      向平和
    • Organizer
      日本理科教育学会第71回全国大会
  • [Presentation] 課題研究発表:理科教育における社会教育施設の活用に関する実践的研究2 コロナ禍における博学連携の推進と実践事例の収集 愛媛県における博学連携の推進に向けた組織的取り組み2 コロナ禍での令和2年度の教育コンソーシアムの活動の報告2021

    • Author(s)
      向平和
    • Organizer
      日本理科教育学会第71回全全国大会
  • [Presentation] 学び続ける生物教員の養成と支援のための観察・実験指導に関する教材開発 -愛媛大学教育学部の生物教員養成カリキュラムとオンデマンド動画教材の試行的作成について-2021

    • Author(s)
      向平和,大鹿聖公,佐藤崇之
    • Organizer
      日本科学教育学会第45回年会
  • [Presentation] SDGsを普及促進させるための博学連携による教育展開SDGs未来創造クラプにおける教材皿発の取組から2021

    • Author(s)
      大鹿聖公
    • Organizer
      日本理科教育学会第71回全国大会
  • [Presentation] 小学校理科「メダカの涎生」におけるSTEM教材の開発  協同を促す授菜実践を通して2021

    • Author(s)
      片岡千春,大鹿聖公
    • Organizer
      日本理科教育学会第71回全国大会
  • [Presentation] 中学校理科「遺伝の規則性と遺伝子」における形質の表れ方に関する教材の開発-「夢見るホワイトコーン」の開発と授業実践結果-2021

    • Author(s)
      中原一輝、大鹿聖公
    • Organizer
      日本理科教育学会第71回全国大会
  • [Presentation] 愛西市親水公園ピオトープの景観維持活動で除去した生物を利用したESD教材の開発2021

    • Author(s)
      成田敦彦,服部俊之,大鹿聖公
    • Organizer
      日本理科教育学会第71回全国大会
  • [Presentation] 名古屋市科学館でSDGsを学ぶためのワークシ--卜の開発2021

    • Author(s)
      竹内真紀,大鹿聖公
    • Organizer
      日本理科教育学会第71回全国大会
  • [Presentation] 児童の思考力や表現力を高める ICT 活用の研究 Google Jamboard を用いた話し合い活動を通して~2021

    • Author(s)
      伊藤慶人, 宮田英由,大鹿 聖公
    • Organizer
      日本理科教育学会第66回東海支部大会
  • [Presentation] 中学校理科の有用性が実感できる教材の開発 ~職業と理科をつなぐ「キャサリンカード」の開発と授業実践結果2021

    • Author(s)
      伊藤慶人, 宮田英由,大鹿 聖公
    • Organizer
      日本理科教育学会第66回東海支部大会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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