2022 Fiscal Year Research-status Report
Development and Evaluation of Science education support programs utilizing Teacher license renewal training in Collaboration with Extramural Educational Organization
Project/Area Number |
21K02884
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
土田 理 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 教授 (10217325)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Keywords | 科学教育 / 教員研修 / 学外施設 / 教員免許状更新講習 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年7月から教員免許状更新講習(以下,更新講習)が発展的に解消されたため,令和4年度研究計画であった更新講習の受講者から鹿児島市立科学館との連携を希望する学校園を募り,施設との遠隔連携も含めて個々に応じた連携プログラムを試作,各学校園で試行を行うことができなかった。 しかし,これまで行ってきた更新講習受講者からの継続実施を求める意見等からも,令和4年度以降も研究課題に関して更新講習が果たした役割と科学教育支援に求められている学外教育施設での教員研修の意義について,従来の更新講習を発展させた内容として研究を進めていくことが必要と判断した。 そこで令和4年度後半からは,学外教育施設を活用した自主的科学教育支援研修プログラムの開発と評価として研究を行った。 令和4年度は,研修プログラムで受講者へ提供する教材として,鹿児島市立科学館の展示内容に関する実写型VR映像を作成した。この実写型VR映像は,鹿児島市立科学館フロアーマップpdfファイルに,YouTubeにアップロードした視聴者限定公開映像のリンクを埋め込むことで,研修受講者が所有する一般的タブレット端末やスマートフォン等から容易に全方位映像が視聴可能となっている。さらに試作した事前研修・実地実習・事後研修からなる自主的研修プログラムは,受講者の時間的制約を最小限にして研修効果を高めるため,作成した実写型VR映像を事前研修教材として活用している。 また令和3年度の研究成果を,日本理科教育学会第72回全国大会(旭川大会)(9月24,25日)(遠隔開催)において発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
教員免許状更新講習が発展的に解消されたため,開発を目指している教員研修プログラムを更新講習で試行・評価することはできなくなったが,これまでの更新講習における実績を受けて,鹿児島市立科学館との協議の結果,共同して自主的科学教育支援研修プログラムを開発し,従来の更新講習を発展させた新しい研修プログラムとして試行することになった。 さらに,これまで鹿児島市立科学館でも未作成であった展示内容に関する実写型VR映像を,本研究において作成し視聴者限定公開した。 研究期間の1年次の研究成果を,日本理科教育学会第72回全国大会(旭川大会)(9月24,25日)(遠隔開催)において発表した。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和5年度以降,鹿児島市立科学館と共同で,鹿児島市内の全就学前教育・保育施設,小学校,中学校へ,鹿児島市立科学館における科学教育支援研修プログラム開催の案内を行い,自主的受講者を募る計画である。そして令和4年度に試作した事前研修・実地実習・事後研修の受講者を対象に,質問紙(紙面,Google Form)とインタビュー(遠隔含む)による評価調査を行う。また,鹿児島市立科学館の学芸員を含む職員からは連携母体としての課題,改良の視点について,質問紙とインタビューによる評価調査を行う。これらの評価調査の結果は,テキストマイニングを含む統計処理分析を行い,次年度に反映させる。
|
Causes of Carryover |
コロナ感染拡大防止のため,学会での成果発表等に旅費を用いなかったため。 この次年度使用額は,令和5年度において,学会での成果発表のための旅費として使用する計画である。
|