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2021 Fiscal Year Research-status Report

科学と人間生活との関わりを理解し生きる力を育む教材開発

Research Project

Project/Area Number 21K02898
Research InstitutionSaitama University

Principal Investigator

日比野 拓  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (60513835)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2024-03-31
Keywords教材開発 / 生物教育 / 免疫
Outline of Annual Research Achievements

高等学校理科の科目の一つである「科学と人間生活」の学習内容に沿って、日常生活から科学を考える教材を開発したり、動画を作成したりすることが本研究の目的である。科学と人間生活の生物分野では、免疫のしくみ、特にアレルギーや予防接種のしくみを学習するが、これらの観察・実験の事例は乏しい。なぜなら、ヒトを含む哺乳類を実験材料として用いることが難しいからである。
(1)アレルギー反応ではマスト細胞が脱顆粒を起こし、化学物質を放出する。本研究者は、ウニ幼生においても、色素細胞が脱顆粒を起こして、化学物質を放出することを発見し、その瞬間を動画として撮影することができた。この結果を2021年8月に開催された第32回日本比較免疫学会において、「ウニ発生における胞胚腔細胞と色素/顆粒細胞のはたらき」というタイトルで口頭発表した。今後はウニのこの現象をもとにして、私たちの体内でおこる免疫現象をいかに伝えるのかを考え、動画や教材を作成してていく。
(2)ひらめき☆ときめきサイエンス「ウニは食べずにカガクする―受精と免疫の観察実験―」を2021年12月に開催し、本研究者が開発したカードゲーム教材「免疫理解で大冒険」を試行した。これまで高校生にこの教材を試行したことはあったが、今回中学生を対象に教材を試行した。私たちの日常生活と免疫とのかかわりに対して、生徒の興味関心を引き出すことができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

研究成果を学会で口頭発表したこと、3Dプリンターを利用した教材開発の論文を執筆したこと(埼玉大学紀要に投稿中)、生徒に対して開発した教材の普及活動をおこなったこと、これら3つの点から、本研究はおおむね順調に進展しているといえる。

Strategy for Future Research Activity

前年度同様、免疫や代謝のしくみや、そのしくみの中ではたらく分子を理解するための新たな教材を開発し、高校生への実践を行っていく。

Causes of Carryover

コロナ禍のため、学会の開催がオンラインとなり、旅費を使うことがなかったため。この費用は次年度以降の教材開発にかかわる消耗品の購入にあてることとした。

  • Research Products

    (1 results)

All 2021

All Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] ウニ発生における胞胚腔細胞と色素/顆粒細胞のはたらき2021

    • Author(s)
      日比野 拓
    • Organizer
      日本比較免疫学会第32回学術集会
    • Invited

URL: 

Published: 2022-12-28  

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