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2023 Fiscal Year Research-status Report

理工系教育分野における発問を中心に据えたFD支援プログラム開発

Research Project

Project/Area Number 21K02929
Research InstitutionShibaura Institute of Technology

Principal Investigator

榊原 暢久  芝浦工業大学, 公私立大学の部局等, 教授 (30235139)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉田 博  徳島大学, 高等教育研究センター, 准教授 (80619908)
Project Period (FY) 2021-04-01 – 2026-03-31
Keywords高等教育開発 / FD / 理工系 / 発問
Outline of Annual Research Achievements

大学教育の実質化を語る上で、「何を教えるか」から「何を学ぶか」という講義における主体に関する考え方のパラダイム転換の必要性が言われているが、その実現のためには、従来の授業設計を見直す必要がある。知識量を増やすという方向だけではなく、自ら学びながら理解し、自らで論理的考察を構築し、それらを説明出来る、将来にまで及ぶ汎用的能力をもった学生の育成を重視した授業設計である。このような学生を育成するためには、従来の講義形式だけではない、高い活動性や双方向性をもつ講義を実施することが求められるが、理工系科目のような積み上げ式かつ比較的大規模なクラスサイズの講義でそれらを実現することは容易なことではない。
榊原は、発問が高い活動性や双方向性を担保する授業設計の起点となると考え、対面型授業での設計・実践だけでなく、同時双方向型遠隔授業やハイフレックス授業の設計・実践を進めている。また、榊原と吉田はその設計を周知するFD研修プログラムを開発している。
今年度は本研究の課題1として、発問を中心にすえ、対面授業にオンラインを活用した授業の学生の学びの変化や成績状況等の各種データをまとめた実践報告を論文化した。これにより課題1は、パイロット授業の設計と効果検証という目的をほぼ果たしたといえる。
課題2として、自らの授業デザインを確認しつつ、課題1で開発した授業について体験しながら学ぶ教員支援FD研修プログラムを実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

理由
【研究実績の概要】に述べたように、各授業の達成目標に到達するように学生の学びを保証する講義を設計し、それを支援するFDプログラム開発が必要である。
本研究の課題1では、発問を中心にすえた、対面授業にオンラインを活用した授業の学生の学びの変化や成績状況等の各種データをまとめた実践報告を論文化した。
課題2では、課題1で開発した授業について体験しながら学ぶ教員支援FD研修プログラムを実施した。
必要な授業設計を提案・論文化し、FD研修プログラムを実施していることから、この研究がおおむね順調に進んでいると考えられる。

Strategy for Future Research Activity

課題1はほぼ終了した。
課題2として、開発した教員支援プログラムに参加した教員の追跡調査を行い、さらなる教員支援プログラムの改訂・開発・体系化を進める。

Causes of Carryover

開発したWSを実施する際に必要な旅費が、WSをオンラインで実施したため必要としなかった。また、研究資料等についても、今年度については既存資料によりまかなうことができたため、次年度使用額が生じた。
(使用計画)開発したWSプログラムを改訂するため、関連する研究者と研究打ち合わせを行う。このために、旅費を支出する。また、研修プログラム開発のために新刊の文献資料を購入する。

  • Research Products

    (7 results)

All 2024 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (6 results) (of which Invited: 3 results)

  • [Journal Article] 発問を中心にすえた工学系数学教育の授業デザイン.II ~芝浦工業大学における「線形代数第1」の実践事例を通して~2024

    • Author(s)
      榊原暢久
    • Journal Title

      日本数学教育学会 高専・大学部会論文誌

      Volume: 印刷中 Pages: 印刷中

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 100分14週授業への変化を学生の学びにどう活かすか2024

    • Author(s)
      榊原暢久
    • Organizer
      神奈川工科大学 FD研修会
    • Invited
  • [Presentation] 教育活動をより良くするための学生参画の可能性2024

    • Author(s)
      榊原暢久
    • Organizer
      帝京科学大学 FD研修会
    • Invited
  • [Presentation] 芝浦工業大学におけるカリキュラムの整合性整備、可視化情報による改善の取り組みと課題2024

    • Author(s)
      榊原暢久, 角田和巳, 鈴木洋, 相原総一郎
    • Organizer
      第30回大学教育研究フォーラム
  • [Presentation] 授業の活性化-学生と教員とのコミュニケーションの向上施策-2024

    • Author(s)
      吉田博
    • Organizer
      嘉悦大学 FD研修会
    • Invited
  • [Presentation] 2大学で共催するFDセミナーの開発と将来展望2023

    • Author(s)
      吉田 博,飯尾 健,塩川奈々美,杉田郁代,高畑貴志
    • Organizer
      第19回大学教育カンファレンスin徳島
  • [Presentation] SPOD-FDにおける調査研究の取組と意義2023

    • Author(s)
      吉田 博,仲道雅輝,杉田郁代,飯尾 健,上月翔太,塩川奈々美,村田晋也
    • Organizer
      SPODフォーラム2023

URL: 

Published: 2024-12-25  

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