2021 Fiscal Year Research-status Report
Quantification and optimization of learning-related factors in PBL and STEM education
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21K02932
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
館 宜伸 金沢工業大学, 基礎教育部, 講師 (60622933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 忠芳 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (30460413)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | STEM教育 / PBL教育 / 人工知能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、PBLおよびSTEM教育の学修に関与する因子として、「学修者」「教授者」「教授内容」「教場環境」等の、レディネスならびにアクティビティを定量化し、定量化された学修に関与する因子を最適化することを目的としている。 2020 年初頭からの COVID-19 拡大を受け、2021年度も引き続き影響を受け続けていた。 2021年度の成果は、「教場環境」の変化と「学修者」のレディネスに大きな変化がみられた。特に、「教場環境」は、配布用紙がデータファイルに変更され、「学修者」の提出もノートやレポート用紙ではなく、ノートなどの写真ファイルや、文書データファイルを提出している。「教授者」も講義を双方向web会議や動画配信へ余儀なく変更され、「教場環境」は教室や講義室から双方向web会議システム上やメタバースへと変更された。「学修者」は、入学当初の同期の繋がりを持つことが困難になり、学内の友達が0人の「学修者」も少なくない状況であった。講義や実験演習中の「学修者」同士の教え合いや、相談が困難となっている。これらの状況から、1年以上共に講義を受けたメンバーでありながらも、2021年度から対面授業が隔週で実施していても、お互いに話しかけ辛そうな「学修者」を多く見かけた。 2021年度は、これらの状況を踏まえて、「学修者」のアクティビティを解析し、レディネスの因子抽出と定量化のために「学修者」の動画撮影も引き続き行った。また、既に蓄積していた学修履歴・学修データの解析を行いつつ、引き続き学修履歴・学修データの蓄積を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画・方法通りに進めていくうちに、当時はCOVID-19禍の状況で想像もつかなかった、遠隔授業における「学修者」のレディネスのきっかけを得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実績の概要で述べたように、COVID-19の影響で遠隔授業への変更が強制される可能性がある。 1) LMSのログデータを解析し、「学修者」と「教場環境」のレディネスの抽出と定量化を行う。LMSのログデータの蓄積も引き続き実施する。 2) 授業時の動画から「学修者」のレディネスを抽出し、定量化を実現する。可能な範囲で「学修者」の動画撮影を行い、レディネスの抽出と定量化に活用する。
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Causes of Carryover |
動画処理サーバーがキャンペーン価格で購入できたことと、全ての学会発表がリモート開催になったため、研究成果発表の経費が安価で済んだ。現在講義を撮影しているビデオカメラが録画はできているが、録音ができなくなったため、次年度使用額と合わせてビデオカメラ購入に充てさせていただく。
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Research Products
(3 results)
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[Presentation] STEM教育コンテンツと言語活動を統合した理工系基礎力育成プログラムの開発 VI (遠隔による物理実験教育の可能性)2021
Author(s)
田中忠芳, 館宜伸, 八幡和志, 渡會兼也, 沖野信一, 東拓郎, 谷口和成, 山田吉英, 松浦執, 土佐幸子, 藤井清美, 久恒彩子, 郭清蓮, 佐藤恵一, 鍵山茂徳, 大島和成, 並木雅俊, 江尻有郷
Organizer
日本物理学会第76回年次大会
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