2022 Fiscal Year Annual Research Report
Fire safety education materials enriching students' understanding of energy concept in lower secondary science
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21K02939
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Research Institution | National Research Institute of Fire and Disaster |
Principal Investigator |
野村 祐子 総務省消防庁消防大学校(消防研究センター), 技術研究部, 主任研究官 (80358788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 光宏 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 教授 (40514641)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 初等中等理科 / エネルギー概念 / 火災 / 防火教育 / 教材開発 / 深い学び / 防災教育 / 科学コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
自然災害に対する防災教育に比べて、学習指導の体系化や教員の理解が遅れている、防火教育の体系化を促すため、また、日常との往還のある深い学びを通してエネルギー概念の理解を深める理科カリキュラム作成を支援するため、初等中等理科の教育課程に沿った防火教材の開発を行った。 2022年度は、小学4年「ものの温まり方」、6年「燃焼の仕組み」、「電気の利用」、高校化学「溶液の性質」、「化学反応と熱・光」、「有機化合物の性質」の内容を発展させる教材の開発を進めた。「ものの温まり方」では、加熱された水が上昇すると同時に周囲の水が流れ込む様子を観察する実験教材を作成し、「燃焼の仕組み」と「海陸風」で扱われる熱対流と関連付けた。また、ろうそく火炎の窒息消火のウェブ教材を公開した。「電気の利用」では、豆電球の光を紙に当てて紙の色による温まり方の違いを観察する実験教材を作成し、虫眼鏡で日光を集めて紙を焦がす実験と関連付け、熱放射のウェブ教材を公開した。 「溶液の性質」では、過冷却水の凝固と過熱水の沸騰を対比した概念地図を作成した。また、蒸発、沸騰、爆発的沸騰の現象の説明に必要な命題群を設定し、段階的に概念地図を詳細化し、さらに過熱水の爆発的沸騰を火災と関連付け、理科と社会科を接続する概念地図を作成した。「化学反応と熱・光」では、物の「燃えやすさ」を科学的に判断するために必要な燃焼の反応過程に関わる概念として、エントロピー概念に着目し、開放系における外界との相互作用の視点から「燃えやすさ」を捉えるための概念地図を作成した。「有機化合物の性質」では、炭化水素とエステルの反応性の違いに着目し、身近な石油製品と食用油の火炎に水(棒状・噴霧)、炭酸水素ナトリウム粉末を注いだときの様子を観察する実験映像を作成した。 今後、冊子教材と解説映像教材を完成させ、初等中等理科における構造化された防火教育カリキュラムを構築する。
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Research Products
(10 results)