2021 Fiscal Year Research-status Report
Research on the recognition of learners in STEAM project
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21K02940
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
朴 ヒョン貞 北海道大学, 高等教育推進機構, 特任講師 (00759764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥本 素子 北海道大学, 高等教育推進機構, 准教授 (10571838)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | STEAM 教育 / 地域連携 / アート / 科学技術コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
実践研究として、北海道大学の古い温室をフィールドにアート活動を行う「アノオンシツ」プロジェクトを軸に、活動を進めた。展示やリサーチ、記録活動を通して、分析するためのコンテンツ制作を試みた。 まず、北海道大学の自然と人間との距離を可視化するため「植物と居場所 vol.1 苔の息展」を、2021年12月10(金)、11(土)、12(日)、17(金)、18(土)、19(日)の6日間、陶芸作家の安部郁乃さん筆者が共同制作し、行った。鑑賞者や制作者がアートをどのように体験し、解釈して科学技術とつなげるかに対する変化を調査する展示だった。続いて、北大で伐採された木を用いて北海道の山をイメージした作品をつくる展示「山々と」を2022年3月18-21日まで、木工作家高野夕輝と朴炫貞の共同制作で開催した。 そのほかにも、札幌の家具クリエイター12組みと、北海道の研究者12人が、北海道の木でオリジナル椅子を制作して展示/交流/トークをする「札幌の木、北海道の椅子展 2021」を進め、12本のトークを収録した。コロナで、制作した椅子の展示が2021年から2022年に延期されたため、トークのオンライン配信も2022年6月を予定している。 また、アノオンシツに向かうために使っていた、札幌冬季オリンピックに建てられた橋が撤去されることから、撤去に伴う記録を映像/写真/文章で行った。その一部をアート作品として、「Sapporo Parallel Museum 2021(2012.12.3-12)」と「500m美術館賞受賞展(2022.2.12-4.13)」で発表した。 これらの活動を通して、アートを通したSTEAM教育の実践研究に関して、地域課題を軸に進めることの可能性と必要性がわかった。今後、これらの活動を発信するために、プロジェクトのオンラインアーカイブサイト構築を現在進めていて、学会や文章での発表を同時に予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナの状況で変更はあったが、予定していた実践はその中で進めている。今後は実践と共に分析を同時に進められるように力を入れる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究ではアートを通したSTEAM教育、その中で見られる科学技術コミュニケーションのあり方を考察するため、実践研究を進めてそれの分析を行う形で計画している。そのため、継続的な実践研究の実行とその分析を、時間をおいて観察/調査することを目指している。コロナの状況を見ながら、展示やワークショップ、記録した資料の作品制作/発表などを試みつつ、コンテンツ化することで見える変化を、それに対する質的調査を同時に行うことで進める予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度において終了しなかった研究分析と論文化を本年度において2022年度に実行する予定である。コロナで実践研究の実行が前後しているなど、開催に難しさがあったため、それを踏まえて今年は開催した展示や、発表した作品にまつわる成果のまとめや、継続的なリサーチ、オンラインコンテンツ化を進める。
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Remarks |
広報チャンネルとして、アノオンシツ instagramも運営している。 https://www.instagram.com/anogreenhouse/
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Research Products
(5 results)