2022 Fiscal Year Research-status Report
Research on the recognition of learners in STEAM project
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21K02940
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
朴 ヒョン貞 北海道大学, 大学院教育推進機構, 特任講師 (00759764)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
奥本 素子 北海道大学, 高等教育推進機構, 准教授 (10571838)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | STEAM 教育 / 地域連携 / アート / 科学技術コミュニケーション / 対話 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、アートを活用した知識創造型のSTEAM学習を、実践研究を通して行っている。具体的にアートの役割を認識主体性及び動機づけという入り口の効果に絞って、その効果を検証している。 その方法として、大学の古い温室を軸に進めているアートプロジェクト「アノオンシツ」を中心に、実践研究を進めてきている。2022年度には、2021年度の活動を基に、情報発信の体型をまとめたほか、幅広い研究リサーチを行った。地域の作家と、研究者、大学の未利用材の資源をコラボさせてオリジナルの椅子を制作するプロジェクト「北海道の木、札幌の椅子展」を、地元のギャラリーと連携して対面で開催し、それと連携して制作した映像32本を公開、カタログと映像でその結果をまとめた。また、ドイツのカッセルで開催された「documenta 15」とベルリンビエンナーレに訪ね、リサーチした。その内容は『サイエンスコミュニケーションとアートを融合する』に収録し、2023年3月共著で出版した。また、「アノオンシツ」のアーカイブとしての機能と、情報発信のプラットフォームとしてウェブサイトを制作し、公開した。 本研究の意義は、アートプロジェクトの実践研究を通して主体的なSTEAM学習がどのような動機づけで始まるか、またその入り口の設定をどうすれば良いかの多様なケースを間近で観察することにある。また地域や大学、科学をフィールドに進めるアート作品制作/発信の具体的事例を提示し、そこから鑑賞や解釈の場が広がることも意義としてあげられる。 研究の重要性としては、独創性を持つアート表現を中心に、その表現を取り巻くさまざまな場面を考慮し、実践を行うことで、現在の科学技術を理解するだけでなく、未来の教育や暮らしについて想像できるコミュニケーションの場が持続的に生まれることにある。継続的に、今まで行った実践研究を分析し、共有できる活動を続けていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
継続的なリサーチと、実践研究、その研究情報の公開など、概ね予定通り進めている。一般市民向けの情報公開だけでなく、学術的情報の共有も気をつけて進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、コロナの状況で開催が難しかった実践研究を、今まで続けたリサーチや情報公開プラットフォームを軸に実施する。年齢やターゲット、実施する実践の形態を多様化し、地域におけるSTEAM教育、その中での持続可能なアートプロジェクトの在り方について提示することを目指す。さらに、そのアートプロジェクトの鑑賞や参加を通した、イノベーションを含めた変化を観察できる場を目指したい。
また、その結果をまとめることを目指す。実践研究はその評価軸が多様であり、実践後の評価が難しいことを課題として感じているため、配信したコンテンツの振り返りや、現在まで行った実践のアーカイブを充実させることで、実践の影響やその鑑賞した後の行動変化などを見直し、評価できる素材を整える作業を進める予定である。
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Causes of Carryover |
リサーチが長引き、実践の計画が次年度となった。展示やワークショップを開催することで、実践研究を進める予定である。
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Research Products
(5 results)