2022 Fiscal Year Research-status Report
Development of a rubric to foster researchers' visual communication design skills
Project/Area Number |
21K02944
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 佐代子 筑波大学, 芸術系, 教授 (10326415)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 麻己人 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50254941)
三輪 佳宏 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソース研究センター, 室長 (70263845)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | ビジュアルコミュニケーションデザイン / ルーブリック / ビジュアルデザイン / 情報デザイン / サイエンスビジュアリゼーション / 科学コミュニケーション / グ ラフィカルアブストラクト / ビジュアルプレゼンテーション |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者らが制作したeラーニング教材の修得状況を評価するルーブリック(評価指標)を開発するため、今年度は以下を実施した。 【1】研究代表者は、前年度に作成したルーブリック案についてさらに検討した。その結果、1)レイアウト、2)書体・文字組、3)配色、4)グラフ・表、5)描画・図解といったビジュアルデザインの5要素別(合計38項目)によるルーブリック案を改めて設定した。【2】研究代表者は、アンケート調査を実施するため、WEBサイトから回答できるアンケートフォームを作成した。【3】筑波大学大学院共通専門基盤科目の演習授業「研究のビジュアルデザイン」の成績評価公表後(研究倫理的な配慮)、研究代表者は履修者からアンケート調査への研究協力者を募った。そして生物学、化学、工学、心理学、障害科学、情報学、医学、体育学、芸術学など、様々な研究分野を専門とする11名に研究協力を依頼することができた。【4】研究協力者は、これまでに自身で作成した研究発表スライド(10頁程度)またはポスター1点を、「研究のビジュアルデザイン」で習得した学習内容を活かして改善した(作業時間4-5時間)。【4】研究協力者はスライドまたはポスターの改善前・改善後のデータを、WEBサイトのアンケートフォームから提出した(個人情報・機密情報を含めない)。また研究協力者は改善前・改善後のスライドまたはポスターをルーブリック案を用いて自己評価し、WEBサイトのアンケートフォームから回答した(回答時間合計約40分)。【5】研究代表者は、研究協力者が提出したスライドまたはポスターの改善前・改善後のデータと、アンケート結果を整理し、分析した。
研究分担者は現役の生命科学者としての立場から、ルーブリック案やアンケートによる調査方法や調査内容について助言した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者11名から改善前・改善後のスライドまたはポスターデータとアンケート結果を回収することができた。しかし、研究協力者は社会人学生も含めて多忙な大学院生が多く、改善したスライドやポスター、アンケートの回収に時間がかかった。またルーブリック案の一部に不備があることが判明した。そのためルーブリック案を修正し、再調査を実施する。
|
Strategy for Future Research Activity |
【1】アンケート調査に使用したルーブリック案の一部に不備があることが判明したため、研究代表者ルーブリック案の修正案を作成する。その修正案を用いて、R4年度と同様の調査を実施する。 【2】研究代表者は研究協力者によるスライドまたはポスターの改善前後と、アンケート調査結果を分析し、ルーブリック案の有効性を確認する。 【3】研究代表者は結果を学会で発表し、論文を投稿する。
研究分担者は現役の生命科学者としての立場から、修正したルーブリック案やアンケートによる調査方法、調査内容、回収データの分析方法等について助言する。
|
Causes of Carryover |
理由:アンケート調査に使用したルーブリック案の一部に不備があることが判明したため、研究成果を学会で発表することができず、次年度使用額が生じた。
使用計画:ルーブリックの修正案を用いて、R4年度と同様のアンケート調査を実施し、その結果を学会で発表するために使用する。
|