2022 Fiscal Year Research-status Report
関数グラフアートの創作活動による関数学習への効果の調査
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21K02959
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Research Institution | Fukui National College of Technology |
Principal Investigator |
井之上 和代 福井工業高等専門学校, 一般科目(自然系), 教授 (30332018)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 関数グラフアート / 関数の学習 / 教科横断型探求課題 / STEAM教育 / STEM教育 / 主体的な学び |
Outline of Annual Research Achievements |
関数グラフアート全国コンテスト・関数グラフアートカンファレンスの実施について、第19回関数グラフアート全国コンテストを実施した。第19回関数グラフアート全国コンテストへの参加校は7校(昨年度より1校増。参加人数は約550名)、一般からの応募が1件で、その中から16作品が全国コンテストで入賞した。また、第18回関数グラフアートコンテスト全国コンテストの入賞者が参加して第13回関数グラフアートカンファレンスをオンラインで実施した。本カンファレンスでは、作品の制作者が作品制作時の「1 着想・2 制作過程・3 数式の立て方・4 完成に至るまでの試行錯誤の様子」についてまとめ、スライドを用いて口頭発表した。 第13回関数グラフアートカンファレンスの福井高専からの発表者3名について、上記1から4を詳細に聞き取りし、また発表を録画し制作の過程について調査した。 上記と並行して、関数グラフアート制作の探求活動と、STEAM教育における探究活動との類似点があることをまとめ、第22回グラフ電卓研究会で口頭発表した。さらに、STEAM教育の探究活動の教材として関数グラフアート制作を普及するための導入教材について、日本数学教育学会大104回年会(島根大会)で口頭発表した。 2021年度までの関数グラフアート制作による学習に関する効果の報告として、「関数グラフアートとその学習効果に関する研究」を大日本図書、高専教育フォーラムNo.3で報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
関数グラフアート制作者に対する、作品制作時の「1 着想・2 制作過程・3 数式の立て方・4 完成に至るまでの試行錯誤の様子」についての調査が実施されている。 STEAM教育における探求課題と、本活動との類似点についてまとめていて、STEAM教育の観点の評価指標を本探求活動の学習などに対する効果に使えるのではないかということが見出されている。
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Strategy for Future Research Activity |
関数の学習や、数学の学習に対する、認知能力の効果についてのみではなく、数学の学習に対する姿勢などのような非認知能力についての効果をSTEAM教育の観点から調査する。 関数グラフアートの制作をしたことがない新入生に対し、探求活動に取り組む前後の調査や、制作の過程を記録し観察できるようにすることで、制作時の気づきなどについて調査する。新入生以外にも本活動を実施し、特に制作過程の記録を行う。
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Remarks |
(1)関数グラフアート全国コンテスト、関数グラフアートカンファレンスについて (2)第22回グラフ電卓研究会にて、「STEAM教育の視点を取り入れた関数グラフアート制作について」口頭発表
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