2021 Fiscal Year Research-status Report
The effects of interpersonal communication channels in the process of consensus building
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21K02974
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
横山 ひとみ 岡山理科大学, 経営学部, 准教授 (50638517)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 合意形成 / 対人コミュニケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
集団による意思決定(合意形成)研究では、意見(言語チャネル)の影響力については検討され明らかになっているが、非言語チャネルの影響力については十分に解明されていない。そこで、本研究は、コミュニケーション過程から合意形成研究を捉え、対面場面における集団での合意形成過程において言語チャネルと非言語チャネルが集団での意思決定や判断にどのように影響を与えるかについて検討することを目的とする。 本年度の実績として、文献レビューを行い、意思決定研究の古典的研究や最新研究を整理することで、コミュニケーション行動に影響を及ぼし得る集団における個人の影響力および個人に対して影響を及ぼし得る集団の影響力の要因を洗い出し、実験時に実施する質問紙調査項目への反映等を行った。先行研究のレビューによって、特に研究計画の手続きに関しては、研究計画を当初案よりも精緻化および明確化をすることができた。また、実験で使用するタスクの絞り込みを行った。今後の予備実験によってタスクを確定させる予定である。 当初は、本年度後半から次年度にかけて実験を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響により、その実行が叶わなかった。しかし、次年度以降のデータ抽出方法やデータ分析方法についての情報収集や予備データを使ったトライアルでの抽出や分析を行うことができたことは、次年度以降の研究の推進につなげることができる成果であると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、本年度末から実験を実施する予定であったが、新型コロナウイルス感染症の影響によって実行に移せなかったため、やや遅れていると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度実施できなかった研究を社会的状況を見極めて速やかに実行に移し、随時コミュニケーション行動データの抽出および分析をし、国内外の学会発表を行う。
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Causes of Carryover |
本年度は、研究計画とデータ抽出法および分析法の検討を重点的に行った。使用差額は予定していた実験実施を実行できなかったことによるのもであるため、使用計画としては、当初計画の使用通りに執行予定である。
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