2023 Fiscal Year Annual Research Report
Knowledge Sharing Process in Remote Working - A computer-based SIMINSOC game study
Project/Area Number |
21K02988
|
Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
有馬 淑子 京都先端科学大学, 人文学部, 教授 (40175998)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細野 文雄 群馬大学, 情報学部, 助手 (10261827)
神原 歩 京都先端科学大学, 人文学部, 准教授 (30726104) [Withdrawn]
小野寺 孝義 広島国際大学, 健康科学部, 教授 (40204268)
柿本 敏克 群馬大学, 情報学部, 教授 (70269257)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 仮想世界ゲーム / 信頼ゲーム / 集団関係 / 共有知識 / テキスト分析 / ネットワーク分析 / リモート環境 / 人間行動認識(HAR) |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、社会全体の共有知識量が高まるほど集団間の協力行動が高く見いだされることを仮説として、Online社会における知識共有過程を検討した。R5年度は、下記の分析と実験が行った。 1.分析手法開発 所属集団内における共有知識構造の変化を検討する分析手法を開発、この結果を人工知能学会にて発表、論文として投稿した。具体的には、ChatLogから算出されたTopic指数を共有知識構造の指標として用いたものとなる。その妥当性指標としてPathFinderを適用した。PathFinder分析とは、参加者の概念間類似性認知から、参加者間の意味ネットワークの類似性指標を算出するものである。 2. 仮想世界ゲーム本実験 昨年度に実施された実験データの分析を行ない、実験条件を変更して仮想世界ゲームの本実験を2回実施した。R4年度は、コミュニケーション・コストを通常通りとする統制群と2倍にする実験群を設けたが、ネットワーク成長に差が示されなかった。そこで、R5年度はコストを3倍とした条件を設定した。同時に企業収益率を操作して社会に出回る通貨量を上げたため、R4年度とR5年度は独立した実験となる。22年度実験でネットワーク成長に条件効果が見られなかったが、23年度にはネットワークの違いが観察された。データの収集を終えたのが2024年であるため、現在分析中である。 3. VR実験開発 本科研では、リモート環境におけるオンラインコミュニケーションによる知識共有を解決すべき課題として上げている。この課題のために取り組んだスマートフォンによるHAR(人間活動認識)分析は、仮想世界ゲームとは別に実施したものとなる。そこで、知識共有課題中のHARを行うことを目的として、VRに対人共同行為環境を構築、HAR分析を行ない、発表した。今後、VR環境を用いて共有認知過程との関連性を検討する予定である。
|