2023 Fiscal Year Research-status Report
言語活動における認知プロセスの検討と実践への適用に関する研究
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21K03009
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
伊藤 貴昭 明治大学, 文学部, 専任教授 (20550445)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 説明 / モニタリング / 理解確認 / 実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,説明活動の認知プロセスに基づき,説明者および聞き手のモニタリングの特徴,既有知識の違いが与える影響を検討すること,そしてそれを実践の場において検討することである。 2023年度は実践の場での検討を目指し,特に公認心理師に着目して,説明活動における理解確認がいかに重要であるかを検討した。通常は,知識を持つ側が説明をすることになるのが説明活動の一般的な形ではあるものの,それを受け取る側の聞き手(この場合,支援を必要とする人)にとってどのように理解されているかという視点の重要性を,これまでの研究データの再分析によって指摘した。 また,他領域の研究者とも議論を重ね,説明活動というものの位置づけの多様性についてあらためて再考することが可能となった。 一方で教育実践の場における検討については,現場の教員とその内容について議論をすることができたものの,具体的な調査の形にまで進めることができなかったため,次年度にそれは実現していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は実践の場における説明活動の実態を明らかにするために,公認心理師に着目した検討を行うことができたとはいえるが,一方で本来の狙いでもある教育実践の場における具体的な取り組みは,一部教員と議論はできたとはいえ,十分に行うことができなかった。 コロナウィルスの分類がGW明けに5類に移行したことで,徐々に対面参加が可能な状況になってきてはいるものの,教育実践の場での検討予定に影響を及ぼしたことが原因の一つとなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに学校現場もコロナ前と同水準で活動が行われるようになってきているため,これまでの研究成果を踏まえて,実践の場における適用を検討していく予定である。 また,Qualtrics等の研究支援ツールも活用し,負担の少ない形で調査を実施していくことで,今後の研究を推進していく予定である。
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Causes of Carryover |
教育実践の場へ訪問することが予定通りできなかったため,2024年度に訪問にかかる経費として支出する予定である。 また,オンラインでの調査を推進するための支援ツールの契約料としても支出予定である。
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Research Products
(2 results)