2023 Fiscal Year Annual Research Report
幼児期の数量概念の発達:数量活動と手指の接点に着目して
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21K03021
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
浅川 淳司 愛媛大学, 教育学部, 准教授 (00710906)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 数量活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,保育場面での幼児期の数量環境・活動の内容を明らかにするために,これまでの観察研究の結果に基づいて数量活動を整理し,それらの数量活動が保育の中でどの程度行われているか,保育者を対象とした質問紙調査を実施した。 0-2歳児クラスと3-5歳児クラスで,50%を超える保育者が週1回以上行っていると回答した数量活動を算出した。0-2歳児クラスでは,【子どもたちと数字(1,2,3など)を読む】,【子どもたちとブロックや積み木で遊ぶ】,【手洗い場やトイレで,順番に並ばせる】,【子どもたちとダンスやリズム体操をする】の4項目について,50%を超える保育者が週1回以上実施していた。一方で,3-5歳児クラスでは,【子どもたちと数字(1,2,3など)を読む】,【子どもたちと数詞(ひとつ,二個など)を読む】,【子どもたちと5まで数をかぞえる】,【子どもたちと10までの数をかぞえる】,【子どもたちと11以上の数をかぞえる】,【子どもたちと欠席者の数を確認する】,【子どもたちと日付を確認する】,【手指を使用して子どもたちに数量を示す】,【手洗い場やトイレで,順番に並ばせる】,【活動の開始時間や終了時間を時計を用いて説明する】,【子どもたちと鬼ごっこやかくれんぼをする】,【子どもたちとダンスやリズム体操をする】,【サイコロを使った遊びを行う】,【子どもたちとパズルを解く】,【子どもたちと折り紙で遊ぶ】,【子どもたちとブロックや積み木で遊ぶ】,【子どもたちと製作活動をする】の17項目について,50%を超える保育者が週1回以上実施していた。 3-5歳児クラスになると,生活場面,遊び場面でまんべんなく,数量を扱う機会が増えるとともに,数詞や数字,手指を使って直接数量を扱う機会が増えてくることが示された。
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