2021 Fiscal Year Research-status Report
成長マインドセットが自己制御を促進するのはなぜか?:葛藤解消と行動抑制に注目して
Project/Area Number |
21K03034
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
雨宮 有里 東洋大学, 現代社会総合研究所, 客員研究員 (00625501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 由佳 東洋大学, 社会学部, 教授 (50459434)
竹橋 洋毅 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (70583871)
高 史明 神奈川大学, 人間科学部, 非常勤講師 (90594276)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | マインドセット / 自己制御 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、自己制御にマインドセットがどのような影響を与えるかを調べることである。この目的のために、2021年度はマインドセットおよび、自己制御に関する海外の書籍・論文を中心に文献研究を行った。当初の目的であったデータの収集は行っていないが、研究計画として質問紙による横断的調査の計画を行っている。調査として計画しているのは、分析モデルに即した半構造化された質問である。これは、分析モデルを扱うときに必要になる比較が可能な質問を行うということである。比較は、ある事象が起きた場合と起きなかった場合の両方を尋ねる、といったやり方で可能となる。 例えば、分析モデルの(1)「葛藤を検知した」という事象の反対は、(1’)「葛藤を検知しなかった」という事象をさす。ここで、1の「葛藤を検知した」は、(1a)「潜在的な葛藤が存在した」 (1b)「潜在的な葛藤を意識が捉えた」の2つの段階に分解できる。 そのため、その反対の1’「葛藤を検知しなかった」は、(1'a)「潜在的な葛藤すら存在しなかった」(1'b)「潜在的な葛藤は存在したがそれを意識が捉えなかった」のどちらかで表せる。ここで「葛藤」というのは「何かしらの欲求が他の欲求と衝突すること」であるため、1'a「潜在的な葛藤すら存在しなかった」も、(1'a-ⅰ)「そもそも何も欲求がなかった」(1'a-ⅱ)「何かしらの欲求は存在したが、他にそれと衝突する欲求が存在しなかった」の2つの場合がある。 ただし1'a-ⅰ「そもそも何も欲求がなかった」という現象を「自己制御」の文脈で扱う必要はあまりないと考えられる。そのため、1'a「潜在的な葛藤すら存在しなかった」現象としては、1'a-ⅱ「何かしらの欲求が存在したが、それと衝突する欲求がなかった」場合を扱えばよい。このような質問でマインドセットと自己制御の関係を質問紙で明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の体調不良のため、当初の計画よりも遅れているが、マインドセットに関する海外の書籍・論文を中心に文献研究を行った。また、研究計画として質問紙による横断的調査の計画を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画を勘案し、質問紙による横断的データを収集する。また、この内容に基づき、テキストマイニングを行い、経験サンプリング法で使用するデータの項目を精査する準備を進める。
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Causes of Carryover |
2021年度はデータを収集していないため、データ収集のために必要である人件費・謝金に差異が生じた。2022年度は質問紙による横断的調査を行う予定である。その際、参加者への謝金、データマイニングを行うのに必要な人件費が必要となる。
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