2023 Fiscal Year Research-status Report
インターネット嗜癖傾向における注意バイアスの増強要因に関する実験臨床心理学的研究
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21K03066
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
津村 秀樹 徳島大学, 大学院社会産業理工学研究部(社会総合科学域), 准教授 (70636836)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | インターネット嗜癖 / 注意バイアス |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、インターネット嗜癖とポジティブ感情の関連性、およびそれらの関係の背景にある生理的特徴を明らかにすることを目的として、インターネット嗜癖とアンヘドニア、および起床時コルチゾール反応(cortisol awaking response: CAR)の関連性を検証する実験を実施した。インターネット嗜癖は、自己評価式質問紙のInternet Addiction Test (IAT) を用いて測定した。アンヘドニアは、自己評価式質問紙の日本語版Snaith Hamilton Pleasure Scale (SHAPS-J)を用いて測定した。起床時コルチゾール反応は起床後30分をピークとしてコルチゾール値が上昇する状態であり、生活上の全般的なストレス反応を反映する生理学的指標として用いられている。本研究では、土曜日、日曜日の起床直後と起床30分後に唾液を採取するように求めた。唾液中コルチゾール濃度は、Enzyme-linked immunosorbent assay (ELISA法)で測定した。倫理審査申請の承認後、大学生を対象として、実験参加者募集を行い、個別に実験を実施し、一定数の実験参加者からデータを得ることができた。しかしながら、新型コロナ感染症の影響で実験参加者数が少なく、研究期間中に予定していたサンプルサイズを確保することができなかった。そのため、研究期間を1年間延長し、データ収集を継続する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響で実験参加者数が少なく、研究期間中に予定していたサンプルサイズを確保できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症の影響で実験参加者数が少なく、研究期間中に予定していたサンプルサイズを確保することができなかった。そのため、研究期間を1年間延長し、引き続き実験を行い、データ収集を継続する予定である。9月までに必要なサンプルサイズを確保し、10月~12月にデータ解析を行い、1月~3月に本研究の結果を論文等にまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナ感染症のため実験参加者が少なく、予定していたサンプルサイズを確保することができなかったため、研究期間を1年間延長し、データ収集を継続する。そのため、次年度使用額は実験参加者謝金として使用する予定である。唾液中コルチゾール濃度の測定を行うため、測定キット、測定で使用する消耗品等を購入する予定である。また、本研究の結果を報告するために学会に出席するため、旅費、学会参加費として使用する予定である。
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Research Products
(4 results)