• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2023 Fiscal Year Research-status Report

SNS上での攻撃行動の生起に関する要因の検討

Research Project

Project/Area Number 21K03071
Research InstitutionTohoku Medical and Pharmaceutical University

Principal Investigator

森本 幸子  東北医科薬科大学, 教養教育センター, 准教授 (10398539)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Keywordsネット荒らし / 対人イベント / サイコパシー傾向 / SNS
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、先行研究においてあまり検討されていないネガティブな対人イベントの経験や年齢などがネット荒らしなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)上での攻撃行動を促進させる要因となりうるのかどうか検討を行った。民間の調査会社を通して令和3年12月、令和4年2月と4月にオンライン調査を実施し、10~70代までの男女1966名(男性1004名、女性962名、平均年齢=47.79 標準偏差=17.62)のデータを収集した。
今年度は最終年度にあたるため、令和4年度までに実施したオンライン調査のデータ解析や得られた研究成果の発表を行った。
データ解析の結果、サイコパシー傾向が強い場合、SNSに対する規範意識を媒介してネット荒らしの促進につながることが明らかとなったため、これらの結果を学術会議(日本パーソナリティ心理学会)において発表した。また、一次性サイコパシー傾向の強い人は、ネガティブな対人イベントを多く経験するほどネット荒らしを行いやすいが、二次性サイコパシー傾向の強い人はネガティブ対人イベントに関わらずネット荒らしを行いやすいという結果が得られたため、これらを論文にまとめPersonality and Individual Differencesに投稿した。しかし結果として論文は採用には至らなかった。査読者からは、本研究で用いた変数のみでは、ネガティブな対人的なイベントによってネット荒らしが促進されるという結果を導くには不十分であるという指摘を受け、変数を追加して再調査を行うことを勧められた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

令和5年度は研究の最終年度であるため、学術大会や学術雑誌における研究成果の発表を予定していた。
令和3年度と令和4年度に行った調査結果を論文にまとめ、日本パーソナリティ心理学会において発表をした。また、Personality and Individual Differencesに投稿した。しかし論文は採用には至らなかった。査読者から変数を追加して再調査することを勧められたため、助言に従い再調査を実施することとした。
上記のような状況のため、研究計画は遅れていると判断した。

Strategy for Future Research Activity

令和3年度と令和4年度に行った調査結果を論文にまとめ、Personality and Individual differencesに投稿したが、論文は採用にならなかった。理由としては、本研究でネット荒らしやサイコパシー傾向との関連を想定して使用したネガティブな対人イベントと、先行研究でネット荒らしやサイコパシー傾向との関連が指摘されている孤独感との関係性が、本研究の結果のみからでは明らかにできない点があげられる。次年度は、上記の点を改善するために、孤独感を変数として組み込み再調査を行う予定である。

Causes of Carryover

令和3年度と令和4年度に実施した調査のデータを分析し、サイコパシー傾向とネット荒らしにおいて、ネガティブ対人イベントが調整効果を持つという結果をPersonality and Individual Differencesへ投稿した。しかし査読者から、今回実施した調査研究にさらに先行研究で指摘されている孤独感を変数として追加し、再度オンライン調査を実施することを勧められた。そこで、次年度は査読者の意見に従い、再度オンライン調査を実施する予定である。
具体的には、民間の調査会社を通じて10~70代までの男女800名を対象にオンライン調査を実施し、サイコパシー傾向、ネガティブ対人イベント、孤独感、ネット荒らしの関係について明らかにする予定である。そのためのオンライン調査費用が必要となる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2023

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] サイコパシー傾向とネット荒らしにおける ネガティブ対人イベントの調整効果2023

    • Author(s)
      森本 幸子
    • Journal Title

      東北医科薬科大学 教養教育関係論集

      Volume: 37 Pages: 1-13

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] サイコパシー傾向とネット攻撃における規範意識の媒介効果2023

    • Author(s)
      森本 幸子
    • Organizer
      日本パーソナリティ心理学会

URL: 

Published: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi