2021 Fiscal Year Research-status Report
投影法とナラティブアプローチによる創造性の基盤解明に向けた統合モデル構築
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21K03086
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
松本 真理子 名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 教授 (80229575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 昇 愛知淑徳大学, 心理学部, 教授 (10441619)
野村 あすか 名古屋大学, 心の発達支援研究実践センター, 准教授 (90747586)
田附 紘平 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 准教授 (90804336)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 想像性 / 理系科学者 / 投影法 / WAIS-Ⅳ / 臨床心理学 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度計画に沿って、高度な創造的活動を有する理系科学者10名、比較対照群として同一領域の大学院生10名を対象として、以下の調査を実施した。 ①心理検査:ロールシャッハ法,SCT,バウムテスト(実のなる木、夢の木)、WAIS-Ⅳをそれぞれ個別実施。②半構造化面接による語り:「想像にまつわる幼少児期の思い出」「創造性から回想すること」「家族関係」「生活史:幼少児期から研究生活を含め現在までの回想」「創造的活動に関する研究環境」「想像性と創造性から連想する自己」等の質問を用意し、面接を実施。検査と面接は静穏な環境の個室を使用し、面接は録音の上逐語録を作成した。これらの調査は名古屋大学教育発達科学研究科研究倫理委員会の承諾を得て実施した。各検査の分析、統合的分析を進めているが、昨年度中の成果は、論文1編、国内学会3編として発表した。①田附紘平・松本真理子他,2021,創造性を有する理系科学者のロールシャッハ反応 ロールシャッハ法研究(印刷中)26巻.②田附紘平・松本真理子他,2021,理系科学者の創造性に関する研究(1)-ロールシャッハ法による検討-,日本ロールシャッハ学会第25回大会,③野村あすか・松本真理子他,2021,理系科学者の創造性に関する研究(2)-文章完成法による検討-, 日本ロールシャッハ学会第25回大会,④松浦渉・松本真理子他,2021,理系科学者の創造性に関する研究:バウムテストによる検討, 日本描画テスト・描画療法学会第30回大会. 令和4年度には、分析成果を国際学会3編、国内学会2編、および論文投稿を計画している。また引き続き、半構造化面接データについても分析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
初年度計画していたデータ収集が順調に進み、既に一部成果報告を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度中には概ね分析を完了し、理系科学者の創造性発現に至る基盤モデルを検討する予定である。最終年度には、成果をまとめ論文、図書等での社会発信を計画している。
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Causes of Carryover |
2021年度国際学会参加予定であったが、延期となったため、次年度使用額が発生した。
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Research Products
(4 results)