2022 Fiscal Year Research-status Report
PTSD患者における概日リズム障害の認知・神経モデルの検討
Project/Area Number |
21K03122
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
上田 奈津貴 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所 行動医学研究部, リサーチフェロー (50807922)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | PTSD / 概日リズム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,PTSDの量的評価指標の創出を目指し,概日リズム障害がPTSD症状のの量的指標となり得る神経学的根拠を探索する.心的外傷後ストレス障害(以下PTSD)は一般人口における発症率が約1.3%と高い代表的なストレス関連疾患である.PTSDの主要な症状に交感神経の過活動にともなう概日リズム障害が挙げられる.しかしこれらの症状は患者自身による主観評価と量的評価に乖離があり,主に患者の主観評価と医師の観察による診断の精度を下げる大きな原因となっている.また,これまでPTSDの量的指標として心拍数,呼吸数,概日リズム,認知機能,脳機能画像などが提案されてきたが,それらの指標が相互にどのように関連するかについては明らかではない.本研究はこれらの指標がどのように関連するかを明らかにする.そのため量的評価指標の創出は,診断精度,治療効果の向上のために重要である.本研究ではPTSDにおける概日リズム障害と認知機能障害の関連を明らかにすることを目的としている.2022年度は,データ収集を引き続き行い,測定されたデータの部分的な解析を行った.解析の結果,PTSD患者は健常者と比較して昼夜を通した活動量の低下がみられた.学会発表等を通して議論を深めた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い,特に心拍計のデータ収集がやや遅れている.2023年度も継続してデータ収集を行い,目標症例数が集まり次第解析,論文化を進める予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続きデータ収集を行い,迅速な解析と論文化を進めていく.
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Causes of Carryover |
共同研究に伴う出張の実施が次年度に変更になり,計上していた旅費を使用しなかったため
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