2021 Fiscal Year Research-status Report
Various applications of Alexander invariants
Project/Area Number |
21K03245
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
門上 晃久 金沢大学, 機械工学系, 教授 (80382026)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | もろ手性 / 絡み目 / レンズ空間 / ライデマイスタートーション / デーン手術 / 連分数 |
Outline of Annual Research Achievements |
絡み目のもろ手性を軸にして研究を進めた。3次元多様体内の結び目理論構築の手始めとして、レンズ空間内のトーラス結び目を記述し、分類を試みた。ザイフェルト構造を持つので、戦略的な意味で比較的容易な問題ではあるが、正確な記述は単純ではない。基本群やライデマイスタートーションなどの不変量も用いたりして、不変量による研究の有効性も観察し、もろ手性も考察した。ある研究集会で発表した際、へガード分解を考慮した写像類群を考慮すべきこと、そしてもっと広いクラス(ザイフェルト多様体内)で考察するのが適切であること、の指摘を受けた。正確な記述の意義と難しさの同意も得た。もう一つの研究として、プレッツェル絡み目のもろ手性の決定問題を考察した。プレッツェル絡み目は分類されているので、原理的に容易に解ける問題ではあるが、これも結果の記述が困難な問題である。上記2つの内容の論文化を目指す。他に、絡み目のもろ手性に関する講演を2つ行っている。1つは、国際的研究集会にてサーベイ的内容で、もう1つは、2橋絡み目のもろ手性の過程で得た、偶数連分数展開の間の変換の内容である。後者は近年数論でも研究され始めている内容と関連しそうである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要の項目に書いたことが理由で、今年度は論文化を目指す。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実績の概要の項目に書いた方向で進めて行く。
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Causes of Carryover |
自身の出張や、訪問者の受け入れができなかったため、旅費や人件費・謝金が使用できなかった。次年度は自身の出張や、訪問者の受け入れを行ったり、物品購入を増やしたりして有効な消費を目指す。
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