2022 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
21K03630
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
北井 礼三郎 立命館大学, 法学部, 非常勤講師 (40169850)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
一本 潔 京都大学, 理学研究科, 教授 (70193456)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 太陽物理学 / 大気加熱 / 太陽磁場 / プラージュ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、京都大学飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡および米国ダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡(DKIST)を用いて、太陽表面上に存在するプラージュ域を分光および単色像観測を行い、その加熱機構と動的振る舞いを詳細に解明することを目指すものである。 2022年度は、(1)ドームレス太陽望遠鏡に於いて、7月19日―7月22日の間、CaIIK線、Hα線、CaII8542線を用いて連続分光観測を行った。この際、米国IRIS紫外線分光観測衛星と共同観測を行った。(2)また、ドームレス太陽望遠鏡に於いて、8月29日―9月2日の間、G-band 4305波長での単色像高速撮像観測を行った。(1)、(2)何れについても種々のプラージュ域についてのデータが取得できた。現在解析中である。なお、直接像の解析において、スペックル画像回復法を用いているが、その方法の問題点などを明らかにすることができた。 これに加えて、DKISTでの観測プロジェクトの第二期募集があり、米国DKIST研究者、米国HAO天文台の太陽研究者と共同で、新規プロジェクトを2023年8月に申請した。その結果、当該申請プロジェクトは、2024年1月に採択された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
(1)飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡を用いた観測は実施できており、現在解析中である。特にスペックル画像回復法についてその問題点を明らかにした。 (2)DKIST望遠鏡における観測プロジェクト申請は、受理されて現在DKIST望遠鏡において観測実施に向けて準備がなされている。
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Strategy for Future Research Activity |
(1)飛騨天文台ドームレス太陽望遠鏡を用いる観測申請を行い、2週間の観測期間が与えられた。これまで同様の観測を行い、資料を蓄積する予定である。 (2)DKIST望遠鏡での観測は、2024年初夏に実施され、予備処理の後申請者にデータの使用許可で出る予定である。その許可が出次第、共同観測者と解析を進める予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により、研究打ち合わせ出張が思うに任せず、次年度繰り越しとなった。2023年度は、研究打ち合わせのための旅費として使用予定である。
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