2021 Fiscal Year Research-status Report
Dynamical design of innovative ship observation: understanding and prediction of 'the double tides' in Tosa Bay
Project/Area Number |
21K03672
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
宮澤 泰正 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 付加価値情報創生部門(アプリケーションラボ), ラボ所長代理 (90399577)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 海流予測 / 機動的観測 / 水産観測 / データ同化 |
Outline of Annual Research Achievements |
人工衛星データと現場観測データを融合しつつリアルタイム(1日毎)に海洋循環モデルにデータ同化し予測更新を行うJCOPE-T DA海流予測システムを開発し、独立な観測データによって精度検証し、同化パラメータの感度について調べた論文を出版した (Miyazawa et al. 2021 Remote Sensing)。 2021年7月から2022年3月まで1か月毎に、海洋漁業調査船 「土佐海洋丸」による足摺岬沖観測を実施した。黒潮流軸に達する緯度、あるいは黒潮流軸が顕著に南下している場合は内側域の強い反流の流軸に達する緯度まで計測するようにした。観測後、可能な限り速やかに海流予測モデルJCOPE-T DAにデータ同化し予測更新を継続した。データ同化結果を用い、「二枚舌」に相当する現象が生じる場合は、1) 成層期、かつ 2) 室戸岬沖周辺に黒潮本流とは異なる渦が存在する状況であることが示唆された。 渦解像の北西太平洋海洋循環モデルを対象として、4次元アンサンブル変分法を用いてアンサンブルを生成し初期値を改善する海流予測システムを開発し、同化パラメータの感度実験を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定どおりに計画を実施できており、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
開発した4次元アンサンブル変分法予測システムを完成させ、アンサンブル情報をもとに観測感度を検知する手法を開発し、機動的観測に適用していく。
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Causes of Carryover |
観測経費は実施した観測調査の実費精算としたため差額が生じた。差額分は次年度以降の論文出版費用等に充当する。
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Research Products
(5 results)