2022 Fiscal Year Research-status Report
Exploration of superionic conductors under high pressure using syncrotron radiation x-ray: toward clarification of mantle structure of icy planets
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21K03718
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
木村 友亮 岐阜大学, 工学部, 助教 (50624540)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 超イオン伝導体 / マルチアンビル装置 / X線構造解析 / 高温高圧実験 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度は、SPring-8において高温高圧条件におけるCaF2のX線構造解析実験を行った。その結果から、示唆熱分析が示すよりも広い領域にγ相が存在することが明らかになった。本年度の研究では、SPring-8実験の回収試料の組織観察と組成分析を電子顕微鏡を用いて行った。 グラファイトをヒーターに用いたセル構成の回収試料からは、出発物質のCaF2と圧力マーカーである白金が検出され、カプセル内に不純物は見つからなかった。一方、レニウムをヒーターに用いた別のセル構成の回収試料からは、CaF2と白金に加えて、圧媒体であるMgOが検出された。このことから、レニウムをヒーターに用いたセル構成で行った高温高圧実験では、不純物が混入していた可能性が示された。今後は、不純物の混入が認められたなかったセル構成で行われたXRD実験のデータに加えて、岐阜大学において新たに設置された抵抗加熱式大ヤモンドアンビルセルに特化したラマン分光測定システムを用いて、高温高圧相関係を決定していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
放射光XRD実験の実施により、CaF2の高温高圧相関係が決定できつつある。この構造データに加えて、ラマン分光分析も行えるように、顕微ラマン分光システムの導入に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、ラマン分光分析を用いた振動モードの情報に基づいて、数100℃の比較的低い温度領域の相関係の決定を目指す予定である。
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Causes of Carryover |
購入物品の納期が次年度に繰り越したため。
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Research Products
(10 results)