2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of evaluation for Earthquake Potential, based on Strain Energy balance Analysis
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21K03719
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
伊藤 武男 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (40377982)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | GNSS / ひずみ / 地震発生ポテンシャル |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は申請者がインドネシアのジャワ島に渡航し、超稠密GNSSキャンペーン観測と現地調査を実施して、測地測量観測に基づく地震発生ポテンシャルの調査を実施する計画であった。しかしながら、コロナウィルスの感染状況の悪化により、インドネシアへの渡航が不可能になり、主な研究計画が未執行の状態となった。なお、本年度の予算に渡航旅費を計上していたが、インドネシアへの渡航ができなかったため、直接経費の執行額はゼロ円である。一方、インドネシアの既存のGNSSデータを用いてブロック運動モデルの再構築および、GNSSデータの検討と整備を実施した。ジャワ島の既存のGNSSデータには2006年ジャワ島南西沖地震(M7.7)に伴う、粘弾性緩和および、余効滑りの影響を強く受けていることを確認した。よって、粘弾性モデルを構築して粘弾性緩和の影響を考慮したうえで解析を実施した。また、余効滑りについてはブロック運動モデルにより考慮した。その結果、プレート境界の解析結果については先行研究と整合的な解析結果を得た。しかし、本研究のメインターゲットとなる内陸断層の影響については、GNSS観測点密度が低いこともあり、内陸断層の正確な位置や、キャンペーンGNSS観測を実施するなどの課題も明らかになってきた。また、2018年 Palu地震、2019年 South Halmahera地震、および2021年 Mamuju地震に伴うInSAR画像を収集・InSAR解析を実施して、有効性を確認した。 一方、インドネシアへの渡航が実施されなかったため、オンライン会議を3回実施して、実施可能な研究項目について調整を行った。その結果、上記の研究の遂行および、共同研究者の同じ機関に所属する講師、インドネシアのGNSS観測網を管理運営するBIG研究機関の研究員の2名を来年度の研究生として受け入れる依頼をうけ、承諾した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度はコロナウィルスの感染状況の悪化の影響によりインドネシアへの渡航が不可能になり、予定していた観測計画の主な部分の遂行ができなくなった。一方で、既存のGNSS観測データの活用、GNSSデータの整備、ブロック運動モデルの構築、3つの地震のInSAR解析、2名の研究生の受け入れの検討などを実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はインドネシアの共同研究者を日本に招聘して、研究を推進する予定である。また、共同研究者が所属するガジャマダ大学の講師、インドネシアの全国のGNSS観測網を管理するBIG研究機関の研究員を名古屋大学の研究生として受け入れる予定である。これにより、遅れた研究計画を取り戻すべく研究を遂行する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度はコロナウィルスの感染悪化の影響によりインドネシアへの渡航ができなかった。そのため、予定していた観測計画の遂行ができなくなり、直接経費の予算執行は0円となった。翌年度にインドネシアへの渡航と、共同研究者を日本に招聘する計画を立案し、研究の遂行を促進する予定である。
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