2022 Fiscal Year Research-status Report
ブロックチェーン技術を基盤としたサイバーフィジカルライフサイクルシステムの構築
Project/Area Number |
21K03823
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
福重 真一 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10432527)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高本 仁志 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (30613244)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | ブロックチェーン / CPS / ライフサイクル / 循環経済 |
Outline of Annual Research Achievements |
個々の製品や設備の故障・廃棄のタイミングや各部品の劣化状態などは、その使用環境、使用頻度、メンテナンス回数などに大きく依存するため、製品個別の状態や循環の経路を把握し、その情報に基づいて再生処理の内容やタイミング、再利用先などを管理することが重要となる。 2022年度は、多くのステークホルダを経由する循環資源のマテリアルフローをブロックチェーン技術によって把握するためのプラットフォームとして、Cyber-Physical Lifecycle System(CPLS)のアーキテクチャについて基本設計を行った。また、現実世界の製品ライフサイクルをサイバー空間においてどこまで正確に再現することができるかについて、ライフサイクルシミュレーションモデルを用いたCPLSのプロトタイプによって検証した。産業用モータおよびロボットアームを例題とした実験により、特に製品の使用段階のデータをどれだけ網羅的に収集できるかが鍵を握ることが明らかになった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
提案システムの基本的な枠組みについてはほぼ決定することができた。現在はシステムのプロトタイプを作成し、実験を行えるところまで研究が進捗している。
|
Strategy for Future Research Activity |
ライフサイクルシミュレーションを用いた双子実験によって、ブロックチェーン技術を基盤とするCPLSシステムを循環マネジメントに活用した場合と活用しなかった場合について、製品ライフサイクル全体の資源循環効率や各ステークホルダのコスト・利益といった観点から比較する予定である。
|
Causes of Carryover |
得られた研究成果を国際会議において発表予定であったが、オンライン開催となり参加を見送った。2023年度は同じ国際会議が対面で開催されるため参加を予定している。
|