2023 Fiscal Year Annual Research Report
電界撹拌技術による感染症検査へ適応可能な迅速酵素結合免疫吸着システムの構築
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21K03845
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Research Institution | Akita Industrial Technology Center |
Principal Investigator |
中村 竜太 秋田県産業技術センター, 先進プロセス開発部, 主任研究員 (00634213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤上 陽一 秋田県産業技術センター, 企画事業部, 専門員 (00373217) [Withdrawn]
大久保 義真 秋田県産業技術センター, 先進プロセス開発部, 研究員 (30826532)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 電界撹拌技術 / 電界 / 撹拌 / 酵素結合免疫吸着測定法 / 抗体検査 / ELISA / 抗原抗体反応 / 酵素反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
ELISAには多くの検出法があり、一般的に比色定量、蛍光、化学発光がよく利用され、発色反応した液を分光光度計等の専用機器によって吸光度等が測定され、数値化される。この検出方法においては、測定に関してある程度の液量や、それぞれの色に合わせた検出フィルターも必要となる課題がある。本年度は、それら従来の吸光度測定に替わる方法として、株式会社小滝電機製作所で独自に開発したクイック光質センサを用い、吸光度ではなく色調によって評価する方法を新たに開発することができた。 具体的には、従来の吸光度測定方法と光質センサ法との比較評価を行った結果、光質センサ法は、より微量でも計測可能であることが確認できた。さらに、従来の静置方法によるELISA法と電界撹拌技術を導入したELISA法の比較を行った。電界撹拌を導入することにより、光質センサ法において彩度が約1.4倍向上することを確認し、加えて、ばらつきを評価した結果、電界撹拌ELISAでは、静置法と比較して、ばらつきが小さいことが確認できた。 研究期間全体を通じ、1年目は電界撹拌に最適なプレート材の検討を行い、ガラス製プレートが最適であることを確認し、2年目においては機序が酵素反応である発色工程に電界撹拌を導入した新たなプロトコールを検討と最適な電界撹拌条件を見出し、最終年度は新たな検出測定法を開発できた。これらの成果により、電界撹拌技術を用いたELISA法の基本的なプロトコールを確立することができた。
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